42粒 ページ42
流血注意
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段々とお互いに息が上がる。時間が無いのも今自分がどんな状況下に置かれてるのか、それも重々承知してる。
けど、我武者羅に戦うしか今の俺には出来なかった。目の前の彼女を助けたい精神で只管に縋り付くことしかできなかった。
「っは、ふふ、やるなぁ…」
syp｢はよくたばってくれませんか…｣
「それは無理だね。今更はいどうぞって引き下がる訳にもいかないんだ。」
syp｢じゃあやっぱり強行突破しかないんすね…｣
刀とナイフでは分が悪い。ハンドガンを取り出し、ナイフ片手にそれを構えた。
「ほう、両利きか」
syp｢左はまだまだっすよ…｣
「っ、はは、つくづく面白いな君は」
そういうこと言ってる暇もなくしてやる。ただただ殺気だけを放って、何とかして距離を縮める。俺は大丈夫。まだアレが残っとる。
懐に忍ばせたそれはちゃんとあり、その瞬間が来るのを願うばかりだった。
「っ、あ"ー、きつ…」
syp｢これもこの人のためなんや…！！｣
「愛は素晴らしいね…でもショッピ君」
君、次の場所に移動する時そこを見すぎじゃないかな？1度後ろに下がった瞬間、真後ろから気配と殺気を感じた。鳥肌が気持ち悪いほどに立って、ナイフを振り回した時には遅く、
syp｢ぅ"…！｣
「はい、右手潰れた。本当は切断してもよかったぐらいだけどね。」
深く右の二の腕に刺された刀は躊躇なくすぐ様引き抜かれた。血が垂れる。痛みには極力慣れたのに。
けど神様ありがとう。この距離、この油断、バッチリや。
syp｢油断する野郎はこれでも喰らっといてください…！｣
「あ"っ！？ぁぁあ"！！！」
小型強力スタンガン。それを思いっきり首に流してやれば意識はすぐに途絶えた。右腕は犠牲となったが、これとAさんを引き換えにするなら安いもの。
大動脈に鉛玉をぶち込んでやればすぐに息の根が止まるのがわかる。此奴のポケットから鍵を取り出し、鉄格子の音を響かせながらドアを開けるとぐったりとした状態で床に倒れているAさんがしっかりと見える。泣きそうになるのを抑えつつ、脈と体温を確認すれば左腕で俵かつぎをした。
もう少しかっこいいことをしてやりたかったが、こうも右腕が潰れたらしたいことも出来なくなる感覚が少し悔しい。
地下から出て連絡を入れれば、ゾムさんと後に合流し迎えに来てもらう。空高くから下を見てみれば、我々国の旗が上がっていたのが見えた。
…無事でいてくださいね。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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