33粒 ページ33
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rbr｢Aが、攫われた。｣
その一言に、体が勝手に動いたのは俺だった。コネシマさんに名前を呼ばれてはっとし、肩に置かれている手を見る限り自然と体が動いていたのだと思った。
息が上がっている。はよ、はよ助けに
kn｢ショッピ落ち着け！！｣
syp｢っ！｣
kn｢彼奴なら…多分、大丈夫やから。｣
syp｢……そ、っすね。｣
自分らしくない。今の自分には、その言葉が1番当てはまってたと思う。いつも素っ気ない対応をとって、ポーカーフェイスなんて言われていた俺が。はぁ、と息を整えすみませんとただ一言謝った。
ロボロさんは紙を取っており、その目からは後悔の色が滲み出ている。…この中で、1番にメンバーを見ているのはモニタールームに篭っているこの人だ。だからこそ、気が付かなかったことに後悔しているのだろう。街のカメラを後から見ている時、彼女が妙な人に引っ張られている映像を見た。
…その証拠に、もう3日、Aさんは帰ってきていない。
rbr｢ごめん、俺が…ちゃんと見とれば｣
zm｢謝んな、ロボロ｣
rbr｢！｣
zm｢多分、お前がそれを言い出したらキリがない。だったら少しでも行動に移して見つけ出したるのが普通やろ。｣
rbr「せ、やな…」
ロボロさんの声は次第に小さくなり、この場に沈黙が訪れる。兎に角今のこのサイクルを反対方向にしなければならない。俺が声を出そうとした矢先、ずっと黙っていたグルッペンさんが窓に向かって歩き出した。
ブーツの心地よい音は中で響き、ガシャン、と大きな音を立てては窓を開く。
すると思い切り風が部屋の中に入り込み、反射的に風から身を守ってしまう。
gr｢…夜が明けるまで。｣
rbr｢…？｣
gr｢ロボロ、夜が明けるまでにAの場所を突き止めろ。…大丈夫、お前の技術ならきっとできるはずだ。｣
インカムは壊されている。それだと言うのに、一体どうやって…。
rbr｢…まさかお前、あれを…｣
gr｢あぁ。…ショッピ君には、悪いことをしたがな。ロボロは今すぐ装置の起動をしてこい。｣
rbr｢分かった。｣
gr｢さて、私から説明をする。｣
ショッピ君、君がAに渡したブレスレットに少しだけ細工をさせてもらった。
その言葉から、何かが頭に落ちてきたような感覚がする。…俺があげたブレスレットに、細工…？何をしたんだと、頭の中は未だに混乱していた。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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