29粒 ページ29
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『マンちゃんの万年筆見つけた』
syp｢雑貨っていうより最早なんでもありなお店ですね…。｣
見た目に反して中々色んな物がおいてある。物珍しくて、お互い店内を見て回って見ることにした。それでも店内自体は少し狭いので2人で鉢合わせることが何度かあったりする。
それにふと微笑まれるので、何故か自分もちゃっかり頭を下げてしまうのだが。
しかし1人で見ていると、ある物が目に留まる。
syp｢…。｣
「そちらの商品、どうですか？」
syp｢うぉっ……。…い、や、気になって｣
「プラスチックじゃないんですよ。これはアメジストっていう宝石を削って作った物なんです。お値段を気にする為にも1部は普通の石なんですけどね。」
ブレスレットが気になって仕方なくて、手に取った。後ろから顔を覗かせてきたのは最初に会った店員さんだ。気さくに話しかけてくれる辺り、別に市民幹部を気にしない人なんだろう。
俺も幹部だからとなにか物事を決められるより、こうやって普通に接してくれる方が楽なんやなって今更ながらも感じてしまった。
…アメジスト、なぁ。しゃら、と音をならし、目に入る宝石の光が綺麗で目を細める。
syp｢…買っても、いいっすか。｣
『本当ですか…！？ありがとうございます。』
syp｢あ、すいません、それと……｣
ラッピングも、一緒にしてください。
ブレスレット用の箱とブレスレットを手に取り、レジにへと案内してくれようとしていた。だけれど俺がそんなことを言ってしまえば頬を見る見るうちに緩くさせ、喜んで、と清々しいくらいの笑顔を見てしまうとなんだか羞恥心すら芽生えてきて。
誰に渡すとか、完全にバレてるんやろな…こちらには気づかず、他の店員さんと楽しそうに会話しているAさんが目に入った。
「そうだ、ショッピ様。」
syp｢は、はい？｣
「女性へのプレゼントに込められた意味が実はあるって知ってました？」
syp｢…え"、知りませんけど…｣
「そうなんですね〜！鬱様やゾム様がよく知られていると思いますのでお暇な時に聞いてみたらいいかも知れませんよ」
おちょくってんなこの人。慣れた手つきでラッピングを施し、俺もお金を出す。…ほんま、値段を気にしてくれてることもあってか普通に買うよりは安く見える。雑貨屋という偏見だけで入ってみたがそうでもないらしい。
『あれ、なんか買ったの？』
syp｢まぁ、はい。｣
『そっか、楽しんでるね。』
ぴたり。地面に何かが染み渡る。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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