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粗方のことが終われば、店の片付けを始めていたオーナーが私たちの方に目を配る。
「今日も疲れたでしょ？店の手伝いは大丈夫だから、今日はもうロボロさんと帰りな。」
『え、大丈夫ですか…？』
「大丈夫大丈夫！また明日もよろしくね」
オーナーがそう言ってくれたこともあり、店の外に出た私達はとりあえず歩き始めた。どうやらロボロが家まで送ってくれるらしい。
…でも、家の方から海賊船見えるよね。
ギリギリのところで何とかして別れないと、と考えつつも歩いているとロボロはたわいない話をしてくれる。
あのお屋敷での出来事や、みんなのこと、普段の様子なんかも教えてくれた。
その話が以外にも弾んで笑ってしまう。
家の距離なんか気にする程もなく。
rbr｢ここ、よな。｣
『…えっ、あ、うん！！！気をつけて帰ってね、ロボロ。ここまでありがとう。』
rbr｢せや、次の人なんやけど｣
『大丈夫、そこももう把握してるから！もう夜も遅いし早く帰った方がいいよ。』
お願い、見つからないで。
ここでやってしまったことは仕方がない、ならば早く返すまでだ。
ロボロの背中を押して、元来た道の方向に向かせるが、振り向いて私を鋭い眼光で見つめる。
…あーあ、やっちゃった。
心の中、何処かに居る私が呟いた。
rbr｢何？疚しいことでもあるん？｣
『な、ちが、』
rbr｢でもその押し加減、確実になんか隠しとるよな？それとも俺の気の所為だって言いたいんか。｣
最近、嘘をつくのが一段と下手くそになった気がする。きっとそれも私の性格がより素直になったからであって、直感で動いてしまう癖が身についたんだと思う。
そのおかげで反射神経もよくなったし笑顔が増えたとオーナーに褒められた。でもそれが欠点になるのなら+-0に変わりはない。
rbr｢…答えられへんの？｣
『…私は隠してない。第1昔から居るのに騙すようなこと出来るはずもないでしょ。』
rbr｢さぁ、どうかな。変な奴に唆されたって可能性もあるで。…例えば、｣
海賊とかな、と言う直前に私はロボロに食い付いた。
『やめて…どれだけ疑えば気が済むの。それとも私の言葉がそんなに信用ならない？』
rbr｢…ふ、はは、すまんすまん。お前の反応見てたらおもろなってな。…ほな帰るわ。ちゃんと寝るんやで〜。｣
手を緩く振って、私に背中を向けて歩き出す。
ロボロの変な勘が働かないことを願うばかりだ。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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