ななじゅうさん。 ページ23
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指先に込められた力に過激反応を起こす。目を伏せていた自分は、ばっとAの顔を見てみた。
薄く目を開いて、心做しか笑っているように見える。
『たいちょ…う…？』
zm｢A、A…!!｣
『…おはよ、ございます。』
zm｢っ…。…おはよ。よう寝とったな｣
『寝坊、しちゃいましたね。』
zm｢寝すぎや、阿呆…｣
くすくすと笑ってくれる彼女に酷く安心して、耐えていた分の涙が出てきた。一昨日も泣いたのに。心のどこかで思っていても、溢れる感情はどうにも出来ない。
肋骨の方が痛い痛いと言いながらも、無理に起き上がって、俺との視線を同じぐらいに高くする。
zm｢あんま無理せんといて。｣
『したくなりますよ。久々ですもん。』
zm｢…心配したんやで。ごめん、俺が弱いばっかりに。｣
『結果的に潰してくれたんですから、隊長は強いのに越したことはありません。…ありがとうございます。』
やっぱり、彼女は優しい。優しく握り返してくれてる手はさっきより暖かく感じて、自分が泣いていたらAにまで移って泣き出した。
頬にするりと手を滑らせて、じっと見つめる。それから目は逸らさず、ずっと見ていてくれるのが何より嬉しい。
zm｢伝えたかったこと、言ってもええかな。｣
『いいですよ。聞いてます。』
zm｢…ずっと、冗談言ってからかって、誰よりも優しいAが好きでたまらんかった。だから今もこうやって居るし、心配過ぎて狂うかとも思った。｣
『はい…』
zm｢好き。付き合ってくれへん、かな｣
『…』
帰ってこない返事に心臓が鳴る。こんだけやって、振られたりとかしたらほんと俺立ち直ることとか出来ひんで…。内心ドキドキとしていると、そっとAは口を開く。
『…私、隊長を支えたいって考えるうちに、ずっとそばに居たいって、思ってました。』
zm｢！｣
『それを実現させてくれるのなら、私は付き合いたいです。…生意気ですみません。』
zm｢…ほんま生意気。可愛ええわ。｣
体に負担がかからないように、そっと腰の方に手を回して抱き寄せるとAは浅く笑ってくれる。
それがずっと嬉しくて、自分も笑みが零れた。
『隊長、書類を…!!』
zm｢やりたない｣
『お願いします…』
zm｢無理、俺Aと出かける。｣
『えっ、私の話も聞いてくださいよ隊長!!』
今日もこう話すことができるのは幸せだとつくづく思う。
その手を握って、また走り出す。
この先も、いつまでも。
end.
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霊的なワカメ - 完結おめでとうございます！最初から読んで、あとがきよんだらもう涙が…もうゾムニキちゅきになる(( (2019年9月5日 18時) (
レス) id: b0bd222af1 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後のぐるさんとトン氏のおめでとうの言い合いがなんか心に響いて泣きました。。 (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 完結おめでとうございます！！初コメ失礼します！最初の方からお気に入り登録をして、更新を今か今かと、とても楽しみに待たせていただいてました！！最後までとても面白かったです！！これからも頑張ってください！！前もこれからも応援してます！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 016f4e96b2 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@チョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら応援させていただいてました！作者様の書く話は全部面白くて、更新を楽しみにしていました。これからも頑張ってください！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: 5f37b2aaaf (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・エイヴェル - 完結おめでとうございます！いやぁ…最高ですね←毎回更新がされるたび叫びながら読んでました！新作も面白いです！これからも活動頑張ってください！お疲れさまでした！ (2019年4月3日 12時) (レス) id: ed12923335 (このIDを非表示/違反報告)
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