バレーボールから逃げきれない。【影山飛雄】

はじめまして守護神 ページ16

影山side



水曜日 放課後

誰よりも早く来てサーブの練習をする


置いたボトルにはなかなか当たらなかった




影山「…！」




当たるか！？

と思った次の瞬間




日向「うい"っ！！」

影山「！？」




日向に邪魔された




日向「取った！？おれ取った！？」

影山「取れてねぇよボゲェ！
ホームランだアホォ！！」




くそ、今当たったかもしんねぇのに…！！





日向「あ！A！！」

影山「！」

『ど、ども…』

影山「昨日保留するって言ってたの、
やる気になったのか？」




体育館の扉から気まずそうに顔だけ出すそいつ




『あーいや…今日からまた登下校別々になるからねーって影山に言いにきただけ…
マネージャーはまだ考え中デス…』

影山「…そうか…」




バレーボールできねぇっていうから
せめてサポートとして関わるだけでも…って思ったんだけどな


この言い方はやってくれねぇヤツだ。




『ねぇそれ、次当てられたらカレーまん奢ってあげようか』

影山「！、いいのか」

『うん』




保留にしちゃったお詫び、と付け足される


日向が羨ましいってうるせぇ





影山「(ぜってぇ決めてやる…！)」





サーブトスをあげて


ステップを踏む



ボールに当たった感触はいい感じだった





影山「(いける…！！)」





と、思ったのに





ｷｭｯ




「「『！？』」」





ﾄﾞｯ……



ﾄｰｰｰ…ﾝ





突然現れた知らない人に

完璧にレシーブされてしまった



扉の方を見ると
綺麗に✕のジェスチャーをされる




くそ…カレーまん…





「おおーっ
すっげえサーブじゃねーか
すげえ奴入って来たな」





誰だ、この

俺のカレーまん奪った人は

女子＜＜上手い→←関係性

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