【Attack on titan】The military gains of the blood eyes girl―2― (ページ5)

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第50話・「巨人オタク」ページ5

「んで？実験の何を手伝えばいいんだ？」
「それはもう！最高にたぎるヤツだよ！」

ハンジの息は荒い。
そんなに情熱燃やす話題でもないと思うが……。

「リヴァイもいいって言ってくれたし！
いいよね！？エレン、A！？」
「え、あ、えっと……」

目をばっちり合わせられたエレンはモゴモゴと呟きながらこっちをみる。
勿論俺は、悪い予感がしたので、他のリヴァイ班とアイコンタクトを取り、逃げる用意した。

テーブルの下では、エレンが俺の足を蹴っている。
ヘルプの要請だろうが、俺も実験材料にされるのは避けたい。

「やっぱ俺は無理だな……。
悪いけど、金細工の仕事があるのを思い出した」
「公務員は内職禁止だよ？A」
「言い方が悪かったな。
友達に渡すペンダントを作る。

明日、訓練兵団の非番の日なんだよ。
その時渡したいんだ」

嘘は言ってねぇからな。
まあ、元々あった予定じゃないけど。

「そっか……、ならしょうがないね！
また今度誘うことにするよ！

エレンはどうなんだい？
来れると思うんだけど……」
「あ……、えっと兵長……俺はどうすれば……」

エレンは目で訴えかけている。
助けて下さい兵長！ってな。

「お前は行って来い。
何か収穫もあるだろう」
「ならよかった！エレン！明日はよろしく！」
「あ……、はい」

多分今エレンはリヴァイが嫌いになったと思う。
でも逆らえないしな、可哀想に。

「しかし……巨人の実験とは……どういうものですか……？」
「ああ、それな。俺も聞きたかった」
「ん！？」
「え、」

答えるの早くね？
俺が話し終わるのと同時だぞ。

つーかこれ、フラグだな。

「あ、あの……巨人の実験とは……」
「おい、やめろ！聞くな！」

オルオが小声で制止を掛けた。
これは相当ヤバイ証拠だろう。

ニヤリと不気味に口角を上げるハンジに、身の毛がよだつ。

「あぁー……やっぱりィ……？
聞きたそうな顔してると思ったァー……。
……ふふふー…………」
「悪い、俺出るわ」

俺の声を合図に、皆が席を立ち始める。
そしてリヴァイを筆頭に部屋を出た。
勿論、俺も。

「ちょっ……皆さ……！」
「死ぬなよ、エレン」

声を掛けただけでも、進歩したと思って欲しい。
てか本当に頑張れよ、エレン。