【Attack on titan】The military gains of the blood eyes girl―2― (ページ27)

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番外編・「変態はやっぱり変態でした」ページ27

「えーと……私の毛布、は……。
どちらかの毛布の縫い目に、縫い直した後があるはずだ。
前に破れた時修繕したからな」
「ん？ああ、こっちか……。
！！……『私』？」
「え」

しまった、つい……！！

いやいやいや、誰だってそうなるだろ！！
ついさっきまで一人称について脳内議論してたんだぞ！？
そりゃあ間違えるわ！！

「リ、リヴァイ、その、だな……。
今のは間違えて……」
「……お前の気持ちはよくわかった。
ようやく俺に身を許す気になったか……。
いや、だが、タイミングが悪かったな。
今のお前の状態じゃ、スることもデキない」
「おーい、聞こえてるか？」
「それにしても……『私』、な。
ククッ、可愛いこと言うじゃねぇか」
「そろそろふざけてんだろ」
「その通りだ、よくわかったな」
「ホント性格悪いよな、お前」

クソか！！
病人に対してなんたる侮辱。
思いやりの欠片もない……のは、今に始まったことじゃないか。

密閉された袋から取り出されたそれは、外の空気を存分に吸い、大きく膨れている。
割とフカフカだというのが驚くべき点だ。

リヴァイは適当に毛布を俺に投げると、几帳面に入っていたフクロウを畳んだ。
お前そんなに細かいから背も細かくなるんだよ。

毛布は顔面に当たったが、何を言っても意味がないので何も言わない。
奴を一瞥してから毛布に潜り込んだ。

「A、俺は書類を片付けている。
何かあったら言え」
「……ん、ぉう」
「精々よく眠るんだな」
「ゎーってる……」

眠りにつくのに時間はかからなかった。
カリカリとペンが紙を引っ掛ける音を聞きながら、俺は眠りについたのだった。

……面倒見よすぎだろ、この馬鹿。
そこだけは褒めてやらないことも……ない。

＿＿＿＿＿＿

深い眠りから覚め、俺は目をこすりながら身体を起こした。

ふとデスクを見ると、まだリヴァイはペンを走らせている。
……一体どれだけ書類を溜めてたんだ。
そして奴はまだ俺が起きたことに気付いていない。

ジッと観察していると、時折ブツブツ呟いているのが聞こえた。

「……生理なんざ俺にはないからな。
後でペトラにでも聞いといてやるか……」
「！」

お前それずるいだろ……。
無駄に優しさ発揮すんなよ……。

「おい、起きたぞ潔癖性」
「……そうか、どうだ調子は」
「お陰様で、悪くはねぇよ」
「よかったな。
まあ、いずれ俺の子を産む身体だ。
いつでもデキるように万全にしておけ」
「てめぇ……」

＿＿
ほっこり終われない……