【Attack on titan】The military gains of the blood eyes girl―2― (ページ24)

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番外編・「ブルーデイ」ページ24

少し声を落として話そう。
一大事なんだ。

頼むから、大声であいつの名前を呼ぶのは辞めてくれ。
それと、俺に気づかないでくれ。

「次はランニングだ！！
ズルをしよう物なら、うちの実力派兵士長が削ぎ落としに掛かるからな！！」
『はっ！！』

うん、まあ訓練中なんだよな。
今日はネスさんが指導してる。
比較的優しく、わかりやすいネスさんは兵団でも一二を争う程の教師系兵士だ。

でも俺は今日訓練に出るつもりはない。
俺だってネスさんの訓練は出たいさ。
だが出るわけにもいかない。
ついでに言うと、サボりという汚名を着せられてまで知られたくない理由がある。

と、いうわけで今は書庫に隠れてい……っ！？

「！ってぇぇえ！！！」

今朝からズキズキと痛む腹。
ベッドが血塗れになっていたのを思い出す。
幸い昨日はリヴァイが出張だったのでバレるのは避けたが、今後どうなるかわからない。
早急に対策を練らねば。

……要は生理痛だよ。
今回のはいつもに増して辛い。

こんな状態で訓練なんか出たら、恐らく俺は
血が足りなくて倒れる。
そしたら多分リヴァイが来るだろう。
なんせお目付け役だ。

それでバレる……そんなのは嫌だ！！
多分ニヤニヤしながらからかい出すに違いない。

本当は書庫になんていたら床の冷たさでもっと酷くなるのは目に見えているのだが、部屋にいたらなんかフラグを踏む気がするのでやめておく。

トイレにいるのも不自然だろう？
実のところ、調査兵団ではイケメンで通っているんだ。
女子から、な。
そんな期待の中で情けない今の状態を見られたら……！！

___ズキィッ！

「ぅあ……っ！……くっ！
っはっはっは……！！なんのこれしき！！
痛くない！痛くないぞ！！」

次から次へと押し寄せる痛みの波に耐える為、俺は無理矢理にえがおを作る。
こうしてれば何となく痛みも和らぐ気がする。
なんの根拠もないのだが。

冷たい書庫の床に蹲りながら、別のことを考えることにした。

今日の夕飯何かな……。
俺的にはシチューがいいけど……。
あ、アニにいつペンダント渡そう……。
今度の休み……うん、そうしよう……。

「……何やってんだお前」
「ひぁっ！？」
「……。
そんなとこに固まってるな。座敷童かと思った」

なんで今来る！リヴァイ！？
お前いつも書庫なんて来ないだろ！
他人が触った本触るのやなんだろ！？

ってゆーか！！てゆーか！！

「銀髪の座敷童がいるわけねぇだろォオ！！」