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26話 ページ27

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「.........」

「もしかしてA?」」

「...もしかしてピクシー?」





その時、いきなり出てきた羽のついた妖精。
目の前にパッと現れたのだ





「そうよ!何年ぶり貴女!やっぱりそうだわ」





私は正しかった!と言わんばかりによろこぶ
目の前の妖精ピクシー。
普通ならこの類いは見えないのだが...





「なんて言ったらいいんだろ...」




驚きで言葉が出てこなかった。

今の気持ち。それは喜びだ。
私を知っている、覚えてくれるひとがいたこと。






「ピクシー...覚えてくれて、いたの」

「当たり前じゃない!忘れもしないよ、外観が変わっても貴女の香りがするわ」




中身は”代わらない”。






「なにそれ....」







追突すぎて今の状況を説明してほしいくらい
先ほどの声はピクシーだったのだ。





「どこ行っても貴女は綺麗ね、東洋の貴女もいいものかも!」

「そういうのはお世辞っていうの」




私は椅子に腰掛けて
テーブルに肘をついた。





「あはは、イギリスにそう言ったらね黙り込んじゃってさ。もしかしたらだけど...」






イギリスという名前、言葉に敏感になってしまう自分がいた。





「アメリカの態度でなんとなくわかったのかもよ?貴女が__」






家族だった。ってこと







「..............家族」







懐かしい響き。
昔日の記憶を思い出す





「ふふ.....なわけないじゃん」





そんな非現実を信じるような人ではなかった
でも、魔術使うな....。

それにアルフレッドは気を使っているだけだよ。きっと。





「なんでよー」

「......そんなことわかるわけないでしょ。超能力じゃないし」

「絶対気づいてるって!あの二人」




現実は違う。
それはきっとピクシーの感違えだよ。
すると





「ごめん。また会えたのが嬉しくて」





ピクシーは微笑んでそう謝った。





「ぇ.........」

「あの後ね、アメリカが勝利してイギリスから独立したの。イギリス寝込んじゃって....ずっとうなされていたわ」

「そ...そうなんだ」




ふわりと手を握るピクシー。
悲しそうに話していた。




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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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