鬼と人の境界者

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炭治郎side






家族が鬼に殺された。





富岡義勇という男に紹介してもらった狭霧山に向かっていた。





(…Aが教えてくれた箱の作り方、役に立った。)





“「凄い！箱の中が涼しい！！光が入ってない、どうしてこんなに丈夫な箱を作るの？」”



“『日の光に当たって野菜がダメになったら嫌だろ』”






(…ほんとAは俺をいつも助けてくれるな)









それからは鬼に会ったが無事に鱗滝さんのところに着き、認めてもらった。









でもその日の寝る時だった。



急に襲ってくる家族を失った記憶。





息が苦しい、叫びたい。





『炭治郎…ーーーー』






(ああ、こんな時に真っ先に思い出すのがAなんだろう)




会いたい。あの笑顔を見て安心したい。





『ーー大丈夫、大丈夫。今日はずっと側にいるから安心して寝ていいよ』









気づくともう朝になっていた。







(そうだ…A、手紙書くって言ってたな。心配しているだろうな。来て…くれないかな)









禰豆子に向けて日記を書き始めた。









そして鍛錬を始めている時ふと思い出した。





(……そういえばA、隊服を持ってなかったか？もしかして！)









そうだった、そうだったんだ！あの富岡義勇と同じ服で、しかも腕も良かった。





いつも山で鍛錬していた。









(きっとAは鬼殺隊の隊員なんだ！俺も入れればAに会えるかもしれない)









もう一つの目標が出来た。






一つは禰豆子を人間に戻す事。


二つはAに会う事。









「待っててA！俺から会いにいくから！」









ーーー『ぶはっくしょん！！な、なんだ？』

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