57.ナイショの話 ページ8
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「Aちゃんちょっとええかな？」
ドラマ撮影のリハ中、台本を持つ誠也くんにちょいちょいと呼ばれた。あたしから提案したくせに、誠也くんから発せられる"Aちゃん"には未だ慣れなくて、ちょっと心がザワザワする。なんか付き合う前に戻ったみたい、なんて懐かしさとドキドキで胸をときめかせたりなんかして。
『す、えざわくんどうしました？』
他のキャストさんやスタッフさんの邪魔にならないように端っこのほうで次のシーンの打ち合わせ。
なんてのは建前で、ほんまは聞かれたらあかん話してるだけやねんけど。
「ぎこちなさすぎやろ(笑)」
『んー、すえざわくんて呼ぶの慣れへん』
「名前で呼んでくれてもええんやで、俺的には」
『まだもうちょっとあかんかな〜』
「つうかまた足出てるし」
『でも誠也くんこういうのが好きなんやろ？』
「そう、やけどそれとこれとは別や」
『んも〜、誠也くんむずかしい』
「今日仕事これだけ？」
『うん。誠也くんは？』
「俺も。一緒に帰ろか」
『あ、冷蔵庫の中減ってきたから帰りスーパー寄りたい』
「ん、ええよ」
あくまで台本見て打ち合わせしてるフリのあたしら2人。初めの頃はソワソワしてたこの行動も日にちを重ねればだいぶ慣れたもので。まあ仕事中に何してんねんって話やねんけど。
「あ、昼飯食えてなかったから冷蔵庫にあったあまりもん適当に食ったんやけどよかった？」
『ん、大丈夫。量作りすぎちゃって今晩も食べなあかんなって思ってたぐらいやし』
「あ、あれうまかった。なんかブロッコリーのやつ。また作ってや」
『ん？ああ、あれか。作り方聞いとくね』
「ん？」
『ん？』
「Aが作ったんちゃうの？」
『うん』
「え、ほな誰やねん。また小瀧来たん？」
『いや？昨日は来てないよ？』
「ほなUberとか？」
『たぁし』
「は？」
『あれ作ったん、たぁし』
「え？って、大倉くん？」
『そ。大倉さんちの忠義お兄さん』
「は？待って？昨日大倉くん来てたん？」
『なんか帰ったらおった』
「あっぶなー！こっちくるの今日でよかった」
『それたぁしに言っとこうかな(笑)』
「ちょ、ほんまにやめて。俺のっていうか、俺らの今後に関わる」
『ふふ、言わへんよ(笑)』
「ほんまに言うなよ？絶対言うたらあかんからな？」
『……フリ？』
「ちゃうわアホ！」
『んはは(笑)』
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
