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55. ページ6

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「なんで無視すんの!ちょっと!スマホいじってんと相手してよ!」

『今誠也くんにラインしてるからちょっと黙ってて』

「そんなに末澤の方が大事なん?」

『当たり前やん』

「うそやろ?たぁくんと結婚すんねんって言ってたあの頃のかわいいAはどこいったん?」

『何年前の話よ。幼稚園とか小学校とかの時の話やろ?』

「あーあ、あの頃の純粋なAはもうおらんねや。末澤のせいでAの心はけがれてしまったんや」

『誠也くんなんも悪くないでしょ。勝手に悪者にせんで』

「Aが大人になってたぁくんはさみしいです」

『そうですか。晩ご飯食べた?』

「まだ食べてない」

『食べてくやろ?』

「作ってくれるん!」

『1人分も2人分も変わらんし』

「俺もなんかつーくろ」




人一倍重い腰を上げてのそのそとキッチンに来ると、冷蔵庫チェックを始めるたぁし。「なにがあるかな〜」「お、これええやん」なんて1人でぶつぶつ言ってはる。



「冷蔵庫の中寂しすぎん?」

『ん〜?最近忙しくて買い物行けてないのよねえ。そろそろ行かなあかんなあとは思ってるんやけど』

「俺明日休みやから一緒に行く?」

『いえ、結構です』

「なんでよ!久しぶりに一緒にお買い物しようや!」

『たぁしは休みでもあたしは朝から仕事なの!』

「えぇ〜!なんでなん!久しぶりに泊まろうと思ってたのに!」

『だからあんなおっきい荷物持ってきてたん?』

「てへ」



帰ってきた時からなんとなく見えてた、ソファにドンと置かれたおっきい荷物は見えへんフリしてた。ふらっと立ち寄りに来たにしてはおっきい荷物持ってきてるから嫌な予感はしててんなあ。




『泊まってもいいけどお昼すぎには誠也くんこっち来るから荷物置きに一旦寄る言うてたで?』

「え、うそやん」

『うそちゃうよ』

「せっかくのオフやのに朝起きて帰らなあかんの?昼過ぎまで寝ようと思ってたのに?」

『人の家で昼過ぎまで寝ようとせんといてくれん?』

「え〜、泊まりたいけど末澤と遭遇すんのは嫌やなあ」

『そうね。向こうもいややと思う』

「でもAとお喋りもしたいしなあ」

『朝から仕事っていうあたしの話聞いてた?』

「しゃあないから晩ご飯食べたら帰るかあ」

『それがいいと思う』

「……引き止めてくれへんの?」

『なんなん?めんどくさい彼女なん?』

「んはははは(笑)」

56.→←54.ほっぺたが落ちた



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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、!外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てと | 作成日時:2022年10月22日 2時

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