54.ほっぺたが落ちた ページ5
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『あれ…？電気ついてる…？』
帰宅して玄関を開けると、朝確かに消して行ったはずのリビングの電気がついていた。
誠也くんは今日は大阪帰ってるし、のんすけが来るとも聞いてない。
まさか泥棒？と思って玄関の傘に手を伸ばすも、微かにテレビの音が聞こえてくる。さすがにテレビ付けてもの盗むアホな泥棒はおらんやろ。
傘に伸ばしていた腕を引っ込め家の中に入った。リビングの扉を開けてソファを見下ろすと、そこにいたのは予想通りの人物。
『なにしてんの、たぁし』
「あ、A。おかえりー」
誠也くんとのんすけの他にこの家の合鍵を持ってる人がもう1人。たまーにふらっと我が家に立ち寄ってはなにをするでもなくゴロゴロするだけして帰っていく、親戚の忠義お兄さん。
『おかえりちゃうねんけど。来る時は連絡してって言ったやん』
「あ、」
『あ、ちゃうやん。誠也くんおったらどうするん？』
「それはもう末澤に出ていってもらうしかないやろ」
誠也くんとのこと、あたしは特に言うつもりも隠すつもりもなくて、まあバレた時に言えばいいかな〜ぐらいやってんけど、「そこは大人としてちゃんとしとかなあかん」って誠也くんが珍しく真面目な顔して言うもんやからきちんと2人で報告した。もちろんきみくんにも。
こうやってアポ無しでうちに来るのはしょっちゅうで、その度にちゃんと連絡してって言ってるのに全く改善してくれへん。
今まで上手い具合に誠也くんがおらん日に突撃してくるからたまたま鉢合わせはしてないけど、このままやとそれも時間の問題やと思う。
あたしは別になんとも思わんけど、気まずくなんの自分らやでって何回も言ってんねんけどなあ。いつになったらちゃんとしてくれんねやろ。仕事できるくせにそういうとこ抜けてんねんなあ。
『絶対たぁしの方やん。出ていくの』
「え、Aひど。いつからそんな子になったん。たぁくん泣くで」
『勝手に泣いてくれ』
「Aほんまに冷たい！」なんて言ってるたぁしは無視して部屋着に着替えに自室に入る。その間も扉の向こうからはなんか言ってる声が聞こえてくるけど完全フル無視。構ったら終わりや。
部屋から出ても未だぶつぶつ言ってるたぁしは無視してキッチンに立つ。その前に誠也くんに帰ったよの連絡しないと。
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
