返してくれればそれでいい ページ8
「ってか意外と足速いな」
「どっち曲がりましたっけ？！」
「二本目右だ！ バカヤロウ、よく見とけ！」
きっと通行人から見たら異様な光景だろう。
金髪三人組が疾走している絵面なんて、さぞかし面白いだろう。
「Bくん、大丈夫？ ペース落とそうか」
B「大丈夫です…！ あ…！あそこです！！」
Bくんの指差した先にあったのはちょっと都内ではあまり見かけることのない空き地。
近づいていくと荒い声が聞こえてくる。
「テメェのせいで一人逃がしちまったじゃねぇかよ！？
どう落とし前つけてくれんだ？」
空き地の中央には十人近くはいそうな、同じ制服を身につけた…高校生だろうか。
そのくらいに見える人達が、『代田くん』もとい、Aくんを取り囲んでいた。
B「代田…！！」
「…お？ どうやらテメェを助けにお仲間一人増やしてきたみたいだぜ？
よかったな？ トモダチ思いで」
下卑た笑い声がけたたましく響いている。
代田くんはすでに暴行を加えられた後のようで、白かったでだろうシャツは泥だらけだった。
動けないでいるみたいだったけど、意識だけはあるみたいだった。
A「
「は？ ボスって…あのヒョロそうなガキが？」
「……、あぁ…すみません、
持っていたカバンをBくんに頼んで、空き地に入る。
それまでAくんに群がっていた取り巻きが、今度は私を取り囲む。
「こんなモヤシがトップとか。
これだったらオレの方が最適だと思うぜ？」
「はい、そう思います」
「はあ？」
その取り巻きの中心、私の目の前にいるリーダー格だろう人にそう言う。
「モヤシではないと思いますけど、あなたが最適 だとは思います」
「何々？ オレらの足元にでも入んのか？」
さっきまでの顔が急に余裕ぶるのを見て思わず笑ってしまう。
「はは、それはいやです＿＿＿」
そう口にした瞬間、左側から顔を殴られる。
微かに血の味がするところを見ると、いい感じに傷になってくれただろうか。
「モヤシくんよお、そこは『はい。喜んで足元にでも地面にでもなります』だろ？
身の程を知れよ、テメエみたいな＿＿＿＿＿
……何笑ってる？」
しばらく微笑んで、深呼吸をする。
「ああ。いえ、別に。
これで、正当防衛、効きますもんね」
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……！！更新頑張らせて頂きます！！！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています！！ (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……！！応援に報いることができるように頑張ります！！！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え？？めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます！！ (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジヘイ | 作成日時：2021年9月10日 10時
