口が回る ページ33
「はいはいどうどう。もしかして根に持ってるの？色々」
「馬じゃねぇんだけど」
私は今、佐野くんと必死の攻防を繰り広げている。
焼きいもを食べるか食べないかで。
とても不毛な戦いだと思う。
もはや、龍宮寺くんや三ツ谷くんとか柴くん、元から笑っているけどスマイリーさんまですごい笑っている。
「急にタケミっちに電話で灰谷兄弟に会ってくるっつって挙げ句の果てにイザナとは別にいいけど 天竺とスゲェ仲よしこよしで、俺の焼き芋が食えないって言うんだな？」
「最終的にはそこに戻ってくるんだね」
「ふっはははっめちゃくちゃ根に持ってんじゃねぇかそれもうただの私怨だぞ。
つーかオマエすげぇな、マイキーのことよく止められんな」
「いいや？ 佐野くんがすごい手加減してくれてる」
「ちげぇよAっちに掴まれてると腕動かねぇんだよ」
今も私の手のひらに携帯のバイブレーション並みの振動が伝わってきている。
「人には押さえられると動かせなくなるツボみたいなのがあるらしいよ」
だからといって、何がある訳でもなく私は何もしようがない。
要するにどちらが早く折れるかの忍耐勝負ということ。
「ぷっ… オマエら何してんの」
「撮るなよシンイチロー！」
「ほらカボチャ焼けたぞー」
「美味しく頂きます」
「話は終わってねぇよ」
佐野(兄)さんに写真を撮られて不満なのか、それとも焼きいもじゃなくてかぼちゃなのが不満なのか分からなかったけど、かぼちゃは美味しかった。
「ほらA、焼き芋やるよ」
「すみませんイザナさん…満腹です」
「ん」
一口サイズに小さくされた焼きいもを差し出される。
何がなんでも食べさせたいのかなこの兄弟は。
でも、とりあえずは受け取る。渋々。
「ちぇー」
「いつまでスネてんだよマイキー」
イザナさんが勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「別にいいもんね、Aなんか知らねー。ついでにシンイチローも知らねー」
「なんでだよ」
なるほど、とばっちりってこういうことだったのか…
「オマエもバトミントンしようぜ！ タケミっちもな！」
スマイリーさんにそう声を掛けられる。
「A！ 勝負しよう！どっちが多く点取れるかどうか」
「いいね。食後の運動ってことで」
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ジヘイ(プロフ) - 怜さん» ありがとうございます……！！更新頑張らせて頂きます！！！ (2021年10月15日 20時) (
レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 好きです(((更新お待ちしています！！ (2021年10月14日 21時) (レス) @page41 id: 7d04816b57 (このIDを非表示/違反報告)
ジヘイ(プロフ) - ごりらさん» ヴッッッありがとうございます……！！応援に報いることができるように頑張ります！！！ (2021年9月20日 15時) (レス) id: 2c04bafbb6 (このIDを非表示/違反報告)
ごりら(プロフ) - え？？めっちゃ好きです…タイプ…。応援してます！！ (2021年9月19日 18時) (レス) id: 0c5c330aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジヘイ | 作成日時：2021年9月10日 10時
