8(リバースツー) ページ9
作者の不都合(主に機械音痴が原因)で長らく更新出来ませんでした。
ホントすいません・・・
そして今更ですがなんかもう話の時系列と場所がぐっちゃぐちゃで読みにくいと思いますが、今しばらくお付き合いください。
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宵音side
顔面偏差値には一切興味の無い私でも思う程、かなり整った顔の人だった。
全身の黒に、癖のあるオレンジの髪が映える。
宵「其んな整った顔で綺麗な髪の色してるんですから、隠してたら勿体無いですよ?」
何と無く言ってみた。
中也さんはやや困惑した様な顔で固まって、
中「いえ、其んな事は」と返して来た。
それにしても、先刻から思ってたけど、帽子を取ると余計に目立つな。
ー此の人相当背が低い。
既に帽子の天辺が見えて居た位だ・・・そう云えば、確か弟も此れ位の背だった筈だ。
無論年齢は上なのだろうが、なんか小ぢんまりとした感じで、雰囲気が、なんというか・・・
中「・・・俺の顔何か付いてます?」
訝しげに訊く中也さんに私が答えた一言は、
宵「・・・可愛い」
莫迦か私は。
中「んだと!?」
立ち上がった中也さんを、森さんが諭すのを見て、頭が真っ白になる。
やばいやって仕舞った。此れ、地雷踏んじゃった奴だ。
宵「すみません、別に揶揄ったつもりは無いんですが。丁度弟も此の位の背丈だったなぁ、と。弟もよく可愛いねって言われると、今みたいに喰って掛かって来るんですよ」
嘘は無い。正直に、其の儘謝った。
そう、弟と中也さんは少し雰囲気が似て居る。
割と態度が大人びて居るのに、何処か子供っぽいのを隠して居る様な・・・馬鹿にして居る気は毛頭無い。
思い出して笑った時、中也さんは、何故か少し頬を赤らめた様に見えた。
・・・不思議だ。人と目を合わせるのを苦手とする私だが、此の人は何処か親しみ易い感じが在る気がして、あまり気にならない。
まぁだからと云って初対面で可愛いは流石に無いと自分でも思うが。
流れを変える為、此処で、先刻から考えて居た提案をしてみると、3人共許諾して呉れた。
中也さんの口調は想像通りで、矢張り其方の方が自然体で合って居るな、と感じる。
然し成る程、確かにフェアじゃ無いかも知れないし・・・相手からの提案だから、私が却下する理由も無い。
一応私の普段の口調について念を押したが、若干引き乍らも受け入れて呉れた。
先刻の失言も意外とあっさり流して呉れた様だし、優しいんだな、此の人。
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作者名:灰翠玲 x他1人 | 作成日時:2020年10月25日 6時