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宵音side
え？でも国木田さんって仕事あるから上に居るんじゃ・・・仕事あるのに暇って如何云う・・・？
取り敢えず顔出そう。
宵「じゃあ私、国木田さんの助太刀行ってきますね」
全-宵【真面目だ・・・】
何も頼まず出る事に若干罪悪感を感じ乍らも喫茶店を後にして、階段を登り、社の扉を開けた。
宵「只今戻りました」
瞬間、デスクワーク中だった国木田さんはガタッと立ち上がって、ツカツカと歩いて来ると、私の前に仁王立ち。
何だろう、此の溢れ出る“教師”感は。
国「やっと戻ったか宵音。無事な様で何よりだが・・・今俺が怒っている理由は判るな？言い訳が在ったら聞くぞ」
一語一語を切ってゆっくり話してるのが逆に怖い。
宵「独断専行して済みませんでした・・・」
其れと此れは口に出しては絶対言わないが、言い訳在っても聞いた上で流しますよね、絶対。
そして内心こんな事を思っておいてなんだが、断じて私は反省しているのだ。
しているのだが、表情は何時もの真顔だ、多分。
恨めしい・・・せめてもう少し動けよ顔面の筋肉。
国「全くお前は本当に・・・‼胃痛のタネを増やしおって！今回は奇跡的に何事も無く済んだようだが・・・どれだけ危ない橋を渡れば気が済むんだ⁉お前、ある意味あの迷惑製造人間と同類だぞ！」
宵「迷惑製造人間(？太宰さん・・・？)」
じゃあ私は心労製造人間かな・・・なんて考えている間にもお説教は続く。
雷というより、集中豪雨と云った方が近い。
国「ー兎に角！今回は連絡を入れるタイミングは無かったかもしれんが、もし次何かあった場合、絶対に一言相談しろ」
宵「判りました」
国「あともう一つ。・・・お前、責任という言葉をあまり甘く見るなよ。誰にも迷惑が掛からない場合だからといって、［自分の責任］で片付けて良い問題と、片付けられない問題がある。判ったな」
宵「はい・・・」
国「良し。・・・全く、本来はこういう事は監視者である太宰が云うべきなんだがな」
あの人に云わせると、真面目な話じゃ無くなる気がする(←超失礼)。
いやそれよりも、“監視者”ね。
確かに、入社希望者が必ずしも善人である保証は無いからな。
(勿論私は何も考えてないが)あまり下手な行動はとらない様に気を付けるか。
国「ー処で宵音、新たな仕事だ。爆発の原因を調べろ。太宰を連れて此の現場に向かえ。来ない様なら引き摺れば良い。若し居なかったら・・・別の奴を連れてけ」
宵「判りました」
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作者名：灰翠玲 x他1人 | 作成日時：2020年10月25日 6時
