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太宰side
太「私歩くの嫌いだなぁ。面倒だし疲れるし」
宵「じゃあ走ります?」
太「なんでそうなんの!」
宵「冗談です。・・・おっと済みません、大丈夫ですか?」
荷物の多いお婆さんの手伝いを始める宵音ちゃん。
と云うか宵音ちゃんも冗談なんて言うんだね。
?「ーありがとうねぇ」
宵「いえ、では・・・あっ済みません、其処の方。落し物されましたよ」
?「わ、有難う御座います!」
?「えっと・・・え、あれ、ママ・・・?」
宵「・・・太宰さん、交番って何処でしたっけ」
太「此処を真っ直ぐ行って、あの通りを右だけど・・・宵音ちゃん、目的忘れてない?」
宵「有難う御座います。大丈夫です、覚えてます。因みにさっきのお2人はナナちゃんに見覚えはないそうです」
情報収集も兼ねてる訳か。
宵「・・・名前、なんていうの」
?「・・・ハナ」
宵「ハナちゃん、こんな子見た事ある?」
ハ「・・・其の子・・・昨日、うちのコハルと・・・喧嘩してた」
太「えーと、コハルって云うのは、君の猫ちゃんかい?」
ハ「そう・・・」
宵「有難う、助かった。取り敢えず、はいティッシュ」
ハ「ん」
交番に着き、ハナちゃんを預けた処で、
太「あ、今のあれナナちゃんじゃない?」
宵「多分そうですね」
路地で挟み撃ちにして捕まえる。
太「いやぁ、ラッキーだったねぇ」
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宵音side
探偵社に戻ると、私には次の仕事が待っていた。
自他共に認める名探偵(らしい)、乱歩さんの付き添いだ。
ー事件現場にて。
乱「其れじゃあ此の事件の犯人を警官の誰かの方が面白いけど社長に頼むぞって云われちゃったからなぁじゃあ宵音!」
よく一息続くな。
宵「え、素人の私に分かる事なんて、被害者の顔見知りで左利きの女性って事位ですよ?」
警「!何故そう思う?」
宵「だってほら・・・」
根拠を挙げる。え、でも此れ位普通に分かる様な事だよな?
良いのかなこんな在り来たりで。
乱「ーちぇっ、詰まんないなぁ宵音は。容疑者の内左利きの女性は1人しか居ないじゃない。僕の舞台無くなっちゃったよ。如何してくれるのさ!」
宵「いやそんな事云われても」
拗ねた乱歩さんを連れて署に行き、報告をし、社に戻って、今日の仕事は終了だった。
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此の間文ストの小説読んだら、[入社する本人に、入社試験だと知られちゃ駄目]なんていうルールがありましたが、壊します。
済みません!
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作者名:灰翠玲 x他1人 | 作成日時:2020年10月25日 6時