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No side


宵「済みません」

国「落ちれば重傷は免れん高さで、不安定な足場を命綱も付けずに移動する!3mもの高さを飛び降りる!挙げ句の果てには、人質を取り、銃を所持したテロリストに単身丸腰で向かう!全く、無茶を重ね過ぎて何処から問い詰めれば良いのか判らんぞ!?」

宵「未だ問い詰める心積なんですね」

国「当たり前だ‼」

谷「マァマァ・・・と言いたい所だけど、一寸無謀過ぎるかな。上手く行ったから良かったものの、若し彼処で足を踏み外したら。若し犯人の反応が速かったら、最悪、死者が1人増えて居た可能性が在る。若しかしたら、君だッて殺されてたかもしれない。君は勿論助けたい一心だったンだろうけど、もっと考慮が必要だ」

宵「成る程・・・重ね重ね、済みませんでした・・・」

国木田は谷崎の言葉にうんうんと頷き乍ら、しかし、と思考を続けた。

国「宵音」

宵「何でしょう?」

国「あの策はお前1人で考えたんだよな?」

宵「勿論です。まぁ纏めれば“奇襲”の一言で収まって仕舞う工夫の無いものなので、策と言えるかは判りませんが。本当はもっと、皆さんに合図を送っておいて、私は銃で気を引く・・・とか考えたんですが、」

国「待て。・・・銃?お前そんな物持ってたのか?」

宵「嗚呼いや、違います。ほら、皆さんが突入したタイミング、犯人焦ってたでしょう?あれ、3階の仲間と連絡取れなかった所為なんですが、其の3階の仲間を倒したのが・・・そうだ国木田さん、森さんって何者なんです?」

国木田と谷崎の顔色が変わる。

国「⁉森が奴等を・・・否、悪いが其の質問は後だ。取り敢えず銃の件を」

宵「そうでした。其の倒された仲間が持ってた銃火器です。・・・許可も無く使ったら拙そうだし、慣れない物は使うものじゃないと思って辞めました」

国「成る程・・・。宵音、森はな。ポートマフィアの首領だ」

宵「え?マジっすか。じゃあ中也さんって人は知ってます?」

国「ち、中也って・・・⁉彼奴も居たのか⁉」

宵「居たというか、先刻云いかけた、3階の犯人倒したのは中也さんです」

国/谷『何っ⁉』

宵「て云うか、私何にも知らずに森さんと中也さんとエリスちゃんと談笑してました」

国/谷『はあぁ⁉』

宵「そうだ!其の後私中也さんに能力掛けちゃって未だ解除出来てません」

国/谷『えええええ⁉』

宵「如何しましょう?」

国「っちょ、待て待て待て待て‼‼聴きたい事が山程在る‼」



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作者名:灰翠玲 x他1人 | 作成日時:2020年10月25日 6時

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