【太宰治・君の思い出】 ページ44
※なぜかどうしても死.ネタ
──やァ、ひさしぶり。
今日は、君との思い出を振り返ろうと思ってね。
君との出会いは舞台だったね。君は歌うたいの旋律に合わせて踊る踊り子だった。
あんまり美人だったから、まっすぐ心.中をお願いに行った。
そしたら、君は「私は、ここから出られない」って断ったっけ。
その理由は、幾らか通い詰めたら話してくれたね。
「ここは、ショービジネスの世界。金のためなら、全てが合法なのよ。ルール違反はゲームオーバー。敵と味方が混在して、罠を予測して生きる世界……ギャンブル、みたいね」
……なんて、笑って。
あのとき、私は決めたんだ。君を助けるって。
──結果として、君はもう届かない所へ行ってしまった。
私、思うんだよ。触れられる時間に、何故もっと触れておかなかったんだろうって。
わかりきってたんだ、触れたら──もっと触れたくなって、離れがたくなるから。
「──また、歌おうか。君の好きだった歌を」
ぽつり、墓に向かって呟く。聞こえるわけもないとわかっていながら。
「♪──ッ」
彼女の好きだった、孤独な歌うたいの歌を、口ずさむ。
薄雲に阻まれた太陽光が、顔を見せた。
「……またね、A」
差し込む日差しに目を細め、その場を後にする。
彼は、きっとこれからも通い詰めるのだろう。
愛した彼女を、慰め、慈しみ、愛するために。
【太宰さん難しいね!!推し以外で書くと悲恋になる癖なおしたいです。
16巻めちゃくちゃ衝撃的だった……。みんなの安否が気になります。
今回は、またまたClub SLAZYの歌から、Show Business! と、Serenade より。あんまり原型がないな……。歌でのリクエストも受け付けております〜〜よろしければ!
2018.12.17 タイトルと名前ひっくり返ってた……!】
96人がお気に入り
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黒バイ(プロフ) - 正装の国木田さんイケメンすぎですよね!死にそうになりました。 (2018年9月27日 14時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - こちらこそリクエストにお答えしていただき有難う御座います。またリクエストする時がありましたら、その時も宜しくお願い致します。 (2018年8月30日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - リクエスト消化ありがとうございました。賢治くんなら確かに受け入れてくれそうですね。ありがとうございました。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか?国木田さんの誕生日を祝う…と言うお話をお願い致します。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 書きやすい方で書いてもらって大丈夫です。よろしくお願いします。 (2018年8月25日 14時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃめろん | 作成日時:2016年10月18日 22時