【谷崎潤一郎・敵わない】 ページ32
Q.恋慕している相手が世界<妹レベルのシスコンだった場合、どうすべきか?
備考:その相手と妹、自分は同じ職場です
──A.諦める。
……ええ、懸命です。
手を伸ばせば届きそうな、触れられそうな距離にいるのに……触れられない。
触れたら、静電気のように、パチンと微量の電気が走って、互いに痛みを感じて、多少の不快感を残す。──この場合、痛いのは私だけかもしれないけど。
何が言いたいかと言うと、『谷崎くんと残業キツイ』。
私は太宰さんのせいで就業時間内に終わらなかった仕事を片付けていて、谷崎くんはナオミちゃんに『ちょっとだけ遅く帰ってきて』と言われたのだとか。
静かな空間に、カタカタと言うキーボードを打鍵する音が響く。
谷崎くんが手伝ってくれると申し出てくれたけど、申し訳なすぎて断った。
カシャ、とエンターキーを押して、終了。パソコンを落として、ばちんと消した。
「おわりっと。私帰るけど、谷崎くんは?」
「あ、僕も帰ります。良いよッて許可出たんで」
──帰宅すら許可制なのか。
そっかと返事をして、戸締りをして。一緒に階段を降りて、表に出るとナオミちゃんがいた。
「ナオミちゃん、来てるね。私、あっちだから……お疲れさま」
「あ、本当だ。Aさん、お疲れさまでした」
ナオミちゃんと、谷崎くんが、腕を組んで。2人仲良く帰っていく。
(──いいなあ)
じわり、滲んだ涙は気付かないフリを。
(ナオミちゃんから、谷崎くんを奪って、私だけのものにしたい、なんて)
2人、仲良く一緒にいて欲しい気持ちと、奪いたい気持ちが、矛盾してせめぎ合う。
「……考えても仕方ないっか」
涙は弾き飛ばして、この気持ちにフタをして。
気付かないフリで、明日も仕事しよう。
【わーい念願のザキタニ書けたよやったー!ただし失恋している。
ナオミちゃんに敵うわけがないなあと思いつつも焦がれずにはいられない。谷崎くんが夢主さんを見る日は来るのでしょうか……というオチにしたかったが恋愛させたいので後々谷崎サイドを書きたいで候。
ていうか更新減りますって言ったくせに最近よく投稿してない?って思いますよね私も思ってる。そろそろメジャーキャラに手をつけたい所存。】
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黒バイ(プロフ) - 正装の国木田さんイケメンすぎですよね!死にそうになりました。 (2018年9月27日 14時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - こちらこそリクエストにお答えしていただき有難う御座います。またリクエストする時がありましたら、その時も宜しくお願い致します。 (2018年8月30日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - リクエスト消化ありがとうございました。賢治くんなら確かに受け入れてくれそうですね。ありがとうございました。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか?国木田さんの誕生日を祝う…と言うお話をお願い致します。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 書きやすい方で書いてもらって大丈夫です。よろしくお願いします。 (2018年8月25日 14時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃめろん | 作成日時:2016年10月18日 22時