【梶井基次郎・レモネード】 ページ22
※久々の梶井さんなのでどうなんだろう
十一月に入り、空気が一段と冷たくなってきた今日この頃。制服にタイツを穿いてコートまで着ているけど、同級生はタイツすら穿いてないときもあってびっくりだ。
まあ、そんなこともあって、高校三年生たる私は、表向き就職試験を受けて表向き合格したことになっている。
誰の部下かと言えばもちろん–
「かーじいーさーん、レモネード作ってー♪」
指名手配犯、爆弾魔–な、梶井さん。レモネード製造者。
「A、僕の実験室は君にレモネードを提供する場所じゃあないよ」
「そーんなこと言ってー♪作ってくれるのは誰かなー」
「僕だけど。座って待ってて」
はーい、と返事をして、定位置のソファに沈む。勝手に置いている毛布とかわいらしくデフォルメされたあざらしのぬいぐるみを手繰り寄せて、毛布はもふもふと首まで纏って、ぬいぐるみはしっかと抱きしめる。
カタカタとビーカーとフラスコと名前のよくわからない器具が梶井さんの手によって扱われていくのをぼんやり眺める。
(ああ、カレカノってこんな感じなのかなー。……違うだろうけど)
そういえば、たしか彼の異能も「レモネード 」と言った気がする。漢字四文字で、檸檬ナンタラ。
「できたよ。……ってまた毛布にくるまって……」
「わーい、ありがとうございまーす」
ほかほかな湯気を立てるネコミミつきのマグを受け取り、–いや、受け取る前に上に上げられてしまった。
「飲みたければ、僕の実験の手伝いをすること」
「ケチ」
「あ、いらないのかそうか「あああ手伝わさせていただきますッ」…そう」
実験の手伝いって正直私が出来そうにないけど、まあいっか。
ほかほかのレモネードを、梶井さんと飲む時間が好きなのだ。
「じゃ、飲み終わったら実験の手伝いね。とりあえずコップとフラスコ洗って」
「世間ではそれを雑用と呼びます」
「綺麗に言えば手伝いさ。早めに飲んでね」
「はあい」
これからは、梶井さんと毎日会えるのだ。手伝いだって、いくらでもしよう。
–この想いが、梶井さんに届くまで。
【梶井さんとレモネード飲みたい作者の妄想でした。私は某DMMゲームのワニのぬいぐるみがほしいです。いや、あざらしのぬいぐるみも欲しいんですけどね。皆さんの推しぬいぐるみを良ければ教えてください。買うときの参考にします。】
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黒バイ(プロフ) - 正装の国木田さんイケメンすぎですよね!死にそうになりました。 (2018年9月27日 14時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - こちらこそリクエストにお答えしていただき有難う御座います。またリクエストする時がありましたら、その時も宜しくお願い致します。 (2018年8月30日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - リクエスト消化ありがとうございました。賢治くんなら確かに受け入れてくれそうですね。ありがとうございました。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか?国木田さんの誕生日を祝う…と言うお話をお願い致します。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 書きやすい方で書いてもらって大丈夫です。よろしくお願いします。 (2018年8月25日 14時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃめろん | 作成日時:2016年10月18日 22時