【文スト】気儘に【短編集】

【立原道造・成人の日】 ページ16

※【可愛い・中原】のリメイクというかなんというか。

それは、数ヵ月前。
｢わー！凄い綺麗！｣
｢何みてんだ？｣
｢見てみて、立原。振袖｣

カラフルなパンフレットには赤、ピンク、橙の華やかな振袖を、華やかな装飾を施された女性が着こなしていた。
｢あー、うん。綺麗だな｣
｢だしょ？んー、何着よう｣

るんるん♪とでも効果音の付きそうな顔でパンフレットを繰る。

｢……ん？つか、お前今年成人？｣

｢んだ。誕生日は三月だけどにゃー｣
(※三月生れ以外の人ごめんなさい)

｢そっか｣

｢それがどうかしたん？｣

俺は、ひっそりこいつに恋心を抱いている。

しかし、マフィアであるがゆえに、普通の幸せなど贈ってやることは出来ないだろう。

｢成人式終わったらさ、ちょっと付き合ってくんねえ？｣

｢んー、いいよ。楽しみにしてんね｣

……と、ここまでが数ヵ月前のこと。

今、マフィアのAの執務室内にいる。

｢あのさ｣
｢ん？｣

神妙な顔で、ひそりと呟いた。

｢私、立原のこと、好きなの｣
｢……は？｣

｢わたし、普通の女の子じゃないし、全然かわいくないけど！｣
｢待てよ｣

振袖の華やかな柄には似つかわしくない歪んだ表情に、思わず肩を掴んで制止させてしまう。

｢かわいくないとか決めんな、お前は、その……ちゃんと、……かわいいよ｣

｢本当？｣

｢ああ。それから先に告白すんなよ…。｣

｢それじゃ｣

｢俺も好きだよ、A｣

振袖の柄が、照明に反射してきらりと光った。

【なんか…。すみませんでした……。うまく書けなかった】

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