【国木田独歩・年越し新年】※加筆修正した ページ14
※年越ししてから年越しネタが書きたくなった
現在時刻―12/31 23:40
大晦日のその日に、阿呆なこの私は作業をしている。
この武装探偵社へ入り、毎年作っている小物。
全員をモチーフにした小物作りで、今年はスノードーム。
100均で素材を買い揃え、中のフィギュアはストラップの余りのリメイク。
「あとは……国木田さんのだけ…」
もちろん夕飯はカップの力うどん。←
完成品を箱に仕舞いながら、次に作る国木田さんのぶんを考える。と。
ガチャ、と音がして、ドアが開けられた。
猛ダッシュでドアまで走って、開けた人物を確認する。
「な、A…?」
「国木田さん…?」
国木田さんでした。
「何をしている、此の時間に。それにここは閉まっているはずでは…」
「社長に無理を言って今日だけ開けてもらったんです」
「成る程。で、何をしていた?」
肩越しに、中を覗かれる。のを防ぐため、入ろうとする国木田さんをドアから一歩もこちらへ入れまいと頑張って押し戻―
「……箱?」
すことなんて無理でした。
「あああああッ」
するりと抜けて、谷崎さん宛の箱を手に取った。かぱ、と開けて覗く透明。
「スノードーム……か?」
「そうですよ!それ作ってたんです!」
「まさか、毎年新年に置いてあるあれは、お前が……」
「お察しの通り私で御座います……」
今までバレなかったのに!社長にはやむなく話して「社長の友人から」って事にしてもらってたけど!
「器用なんだな、Aは」
「簡単ですよ。…あっ」
国木田さんの分をまだ作ってない。
「?」
「国木田さんの分で最後なので、帰っても大丈夫ですよ?」
「俺の分が最後なのか?」
「えっ、あ、はい…。国木田さんのは時間かかったので……」
「そうか、楽しみにしている。…嗚呼、それからあまり遅くならないように。」
そうして―やっと、国木田さんのを作り上げた。
「んぐぅ……疲れた…。」
スノードームを全員の机に置いて、武装探偵社を出て、帰ろうとした、のはいいのだが。
「遅い。もうすぐ年が明けるぞ」
なんと、出てすぐに国木田さんがいらした。
「居たんですか」
「時間も遅い、送ろう」
「お言葉に甘えさせていただきます…」
有無を言わせない口ぶり、しゃんと伸びた背中。
理想を追う貴方が好きなんです。
「明けましておめでとう、A」
「明けましておめでとうございます、国木田さん」
【今更ですけど、年越しにスノードームって何だって思った】
【ドストエフスキー・寒い】※いちのせ様リク→←【作者の好きなキャラ・お正月】
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黒バイ(プロフ) - 正装の国木田さんイケメンすぎですよね!死にそうになりました。 (2018年9月27日 14時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - こちらこそリクエストにお答えしていただき有難う御座います。またリクエストする時がありましたら、その時も宜しくお願い致します。 (2018年8月30日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - リクエスト消化ありがとうございました。賢治くんなら確かに受け入れてくれそうですね。ありがとうございました。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - リクエスト宜しいでしょうか?国木田さんの誕生日を祝う…と言うお話をお願い致します。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 書きやすい方で書いてもらって大丈夫です。よろしくお願いします。 (2018年8月25日 14時) (レス) id: deabd34961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きゃめろん | 作成日時:2016年10月18日 22時