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『あー…、同じグループのトントンさん呼びにきたの。ここに居るみたいだったから』
動悸、息切れ、……あれ、私もしかして高齢？
…いや、高齢なわけないだろまだ17だぞ。
一人ボケツッコミするレベルには焦っていて、いやなんで潔白の私が焦ってお前らが平気そうなんだよ。
私の様子には気付いていないようで、悠人は呑気に「そうなんだ」と返す。
チラチラと横に立つ女子生徒を見ていると、悠人は「あぁ」と言って彼女を紹介してくれた。
「この子、谷村小春ちゃん。一年で、部活のマネージャーやってくれてる」
なんなら浮気相手もやってくれてんでしょ？
と心の中で毒づくも、勿論口には出さない。
紹介された彼女は、ふわふわと茶色いショートボブを揺らして微笑む。
「初めまして〜、谷村小春です。もしかして、悠人せんぱいの彼女さん、ですか〜？」
もしかしなくてもそうだよ。
私はコテン、と可愛らしく首を傾げる小春ちゃんに頷き返す。
『はじめまして、宮本Aです』
「わぁ〜、噂通り美人な方ですね〜！A先輩、って呼んでもいいですか？」
こいつ、かなりのメンタル強者と見た。
ぬいぐるみとパンケーキ好きで、虫は怖くて殺せない！って顔して絶対影でラーメン食べるしゴキブリ叩き殺すタイプだろ絶対。
なぜか握手まで求められてしまったので応じるしかない。
「悠人先輩とは偶然委員会も一緒で、私たちはグループ1なんです」
いつもお世話になってて…。なんて彼女が笑うと、悠人も、俺も部活でお世話になってるじゃん。と返す。
ふーん、弁当もお世話になってるみたいだしね？
にしても、部活の後輩で浮気相手の女が偶然同じ委員会とかあんの？お前ら絶対故意だろ。
仮にそれが偶然だとしても、同じグループになる？どんだけの確率だよ。
……一人だけ、コイツらのグループを同じにできる奴、私知ってる。
なるほど、この二人のグループを同じにして、尚且つ私のことも同じ委員会に呼んで、相変わらず何がしたいかわかんないけど、とにかく嫌がらせをしたいわけだ。
『ごめんね、私急いで戻らなきゃだから』
「そーなんだ。じゃ、またね」
あんな笑顔で手振れるなんて、きっと私がなにも知らないと思ってるんだ。
…てか、こんな心境を悟らさないって、私どんだけポーカーフェイスなの。
それとも、わかっててあの調子なのか。
痛む足を動かし、食堂へ向かう。
どっちにしろ、今の私がやることは一つだ。
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悠(プロフ) - 自分が設定してた自分の名前と彼氏の名前が一緒でややこしい事になってましたw奇跡。小説めっちゃ面白いです (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 7e4efb4011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆだ - 面白いですね (2021年3月1日 17時) (レス) id: e2d5e79f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - コメント失礼します。すごく面白いです！続きが気になるので更新いつまでも待っています！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4b52fa3010 (このIDを非表示/違反報告)
カコ(プロフ) - コメント失礼します！このお話大好きです！更新待ってます！ (2020年11月3日 0時) (レス) id: e319902130 (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱 - とてもいいお話ですね、読んでいて楽しかったです。更新はいつまでも待っています。頑張ってください！ (2020年8月16日 10時) (レス) id: c162b9accc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2020年3月27日 22時
