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＊
「先輩、大丈夫ですか？！」
『な、なんとか…』
どうやら階段から足を踏み外したらしい。
下側を持っていたため障子の下敷きとなったが、ショッピさんが障子を退けて助けてくれる。
『痛、』
「…脚、捻ってますね。保健室行きますか」
『でも』
障子を運んで準備をしなきゃ。そう言おうとした私の口は、ショッピさんの手で塞がれて、
「こんな足で準備なんて出来るわけないやん、…もっと考えて行動してくださいよ、先輩」
正論を唱える威圧的な声色に、私は気圧され、黙って頷いた。
＊
『…何から何まで、ホントにごめん』
「別にいいっすよ、これくらい」
保険医のしんぺい神先生はどうやら不在のようで。
テーピングくらいなら俺がやりますよ。
というショッピさんの提案の元、現在処置をして貰っている。
『…有能な後輩』
「先輩が無能なだけです」
…え、今煽られた？
彼からの信頼も地の底まで落ち込んだらしい。
いや、元から信頼されてたどうかは怪しいが。
でも確かに、知り合ったばかりなのに階段で転んで、挙げ句の果てテーピングまでしてもらうとか、迷惑かけすぎて嫌われても仕方ない気が…。
一人で悶々と落ち込んでいると、ショッピさんの手が止まる。
「…あと俺後輩なんで、気使わなくていいっすよ」
『え？』
「A先輩、俺のことさん付けで呼ぶやん」
【え、いや…私というか、ショッピさんのお陰でみんながやってるようなものなんで】
………あぁ、さっきの掃除の話の時か。よく聞いてるなぁ。
『…じゃあ、ショッピくんって呼んでもいい？』
ショッピくんは黙って頷く。
これって、まだ嫌われてない、っていう認識でいいのかな。
丁寧にテーピングしてくれる彼を見る。
「はい」
『…ん、さっきより大分歩きやすい。ありがとう』
「あんまり無理しないでください」
A先輩、そそっかしいんで。
そう言ってショッピくんは呆れたようにこちらを見る。
__________あれ？
こんな事、前もあったような。
『ショッピくん、もしかして』
「大変やーーッッ！！！！」
__________どこかで、会ったことある？
私の声は、突然の訪問者の声量に掻き消された。
窓が割れるのでは？というほどの爆音で叫び乱入して来た男が、あまりにも見知った顔で泣きたくなる。
「あれ、Aにショッピくんやん！」
「…クソ先輩」
ショッピくんが忌々しそうに呟いた。
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悠(プロフ) - 自分が設定してた自分の名前と彼氏の名前が一緒でややこしい事になってましたw奇跡。小説めっちゃ面白いです (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 7e4efb4011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆだ - 面白いですね (2021年3月1日 17時) (レス) id: e2d5e79f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - コメント失礼します。すごく面白いです！続きが気になるので更新いつまでも待っています！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4b52fa3010 (このIDを非表示/違反報告)
カコ(プロフ) - コメント失礼します！このお話大好きです！更新待ってます！ (2020年11月3日 0時) (レス) id: e319902130 (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱 - とてもいいお話ですね、読んでいて楽しかったです。更新はいつまでも待っています。頑張ってください！ (2020年8月16日 10時) (レス) id: c162b9accc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2020年3月27日 22時
