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＊
「あ、今から障子取り行くんやけど、何人か来てくれへん？流石に1人は無理やし」
『言い出しっぺなんで、私行きます』
作法室から食堂までかなり距離がある。
一年生と三年生の委員は全員女子だし、力仕事は向かない。
私もそこまで力に自信があるわけじゃないけど、自分が提案したのに行かないのは無責任だ。
「俺も行きます」
ショッピさんも来てくれるらしい。
もう1人、私と同じ二年委員の鈴木くんが志願してくれて、この4人で障子を運ぶことになった。
＊
「いやー、やっぱグループに男が三人だけやとキツイな」
「そうっすね」
作法室、全部で6つの障子を前にしてゾムさんがため息をつく。
一つを2人で持つとして…三往復。
食堂の窓と同じサイズのため、大きさもかなりあるうえに、旧校舎三階から、本館一階までとなるとかなりキツイ。
トントン呼びに行くか？とゾムさんが言った時。
「あれ、ゾムにショッピくんやん。どしたんこんな所で」
「お、ええ所にチビと不人気が」
「やかましいわ」
「誰が不人気やねん」
声がして廊下を覗けば、そこには生徒会役員のロボロさんとシャオロンさんが。
「お前らどうせ暇やろ？障子運ぶの手伝ってくれへんか？」
「暇やないわ」
ロボロさんが不満気に作法室を覗く。
「え、この数を4人で運ぼうとしてたん？」
「阿呆ちゃうか？」
シャオロンさんの辛辣な一言に、女子はやりたがんないねん。と答えるゾムさん。
「いや女子おるやん」
パッとシャオロンは私を指差す。
「宮本さんはちゃうねん、責任感のあるええ子やから」
な？と聞かれたがなんと答えて良いか分からず、取り敢えず手伝って欲しいことを説明した。
しゃーないな。と言うと二人は障子を持ち上げる。
「食堂までやんな？」
「おん！頼むで！」
どうやら手伝ってもらえるらしい。
「じゃあ、ショッピくんと宮本さんは二人で一つ持ってきてや」
俺は鈴木くんと行くから。
そう言ってゾムさんは鈴木くんと二人で障子を持ち上げ、階段を降りていく。
「じゃあ、俺らも行きますか」
『うん』
私とショッピさんも、お互いに障子の端を持ち上げ、ゆっくり歩き出す。
う、かなり重い…。
「大丈夫っすか？」
『多分…』
ショッピさんが心配そうに聞いてくる。
自分から言い出して来たのに脚を引っ張るわけには行かない。
気合を入れ、階段を一歩降りた時。
『っ、あ』
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悠(プロフ) - 自分が設定してた自分の名前と彼氏の名前が一緒でややこしい事になってましたw奇跡。小説めっちゃ面白いです (2021年5月19日 23時) (
レス) id: 7e4efb4011 (このIDを非表示/違反報告)
ゆだ - 面白いですね (2021年3月1日 17時) (レス) id: e2d5e79f0c (このIDを非表示/違反報告)
きなこ - コメント失礼します。すごく面白いです！続きが気になるので更新いつまでも待っています！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4b52fa3010 (このIDを非表示/違反報告)
カコ(プロフ) - コメント失礼します！このお話大好きです！更新待ってます！ (2020年11月3日 0時) (レス) id: e319902130 (このIDを非表示/違反報告)
ゴミ箱 - とてもいいお話ですね、読んでいて楽しかったです。更新はいつまでも待っています。頑張ってください！ (2020年8月16日 10時) (レス) id: c162b9accc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かまぼこ | 作成日時：2020年3月27日 22時
