Epi=08 ページ10
俺の問いかけにゆっくりと姿を現したのは、全身を黒いマントで覆う一人の男。
そいつは、俺の後ろに居るニノを視界に入れるとニヤリと薄気味悪く微笑んだ。
「久しぶりだね、和也」
「…っ…」
そいつの声を聞いたニノは、翔くんに抱きつく力を強くした。
その瞬間、翔くんが少しだけ眉を寄せ痛がる素振りを見せたが、すぐに同じ位の強さでニノを抱きしめた。
「今更、何の用？」
「君は聞いているだろ？」
「…」
「答えは、決まったかい？」
「…答え？」
「どういうことだよ、リーダー」
「…智、くん…？」
口元の笑みを崩さずに、そいつは俺にそう問いかけて来た。
その問いかけを聞いた3人が怪訝そうな表情で俺に問いを投げかける。
翔くんだけは、不安そうに瞳を左右に動かしていたけど。
俺は、そんな3人の問いを無視してニノに視線を向けた。
「…ニノ」
「！」
「こいつの元に戻りたいか？」
ニノにそう問いかけると、ニノは唇を噛み締めながら左右に首を振った。
そして、小さな声でこう言った。
「…戻りたく、ない…」
「和也…」
「まーくんと、潤くんと、翔ちゃんと、大野さん…と、一緒に居たい…！」
「ニノ…」
「ニノちゃん…」
「だから…っ戻らない…！」
そう言ってニノは、そいつを思いっきり睨みつけた。
そんなニノの表情を初めて見たのか、そいつは一瞬にして笑みを消した。
「…そうか、残念だよ」
小さな声でそう言うと、そいつはゆっくりと俺に視線を向けた。
「では、翔をもらおうか？」
「は？」
「…俺…？」
「翔くんは絶対やらねぇ！！」
「おいおい、それじゃあ約束が違うぞ？」
「約束なんて知ったこっちゃねぇな」
「そうか…では、君は牢獄行きかい？」
「…」
「待っ、て…意味わからないよ、智くん…」
そう言って、翔くんはニノを松潤達に預けると俺の方へ近づいて来た。
「ねぇ、答えて…」
「…」
「何があったの？ねぇ…」
「…っ」
「答えてよ！！智くん…！！」
翔くんがそう叫んだ瞬間、目の前に居た男が大きな声で笑い出した。
「…何が可笑しい…」
「君達のリーダーは、君達を信用していないようだな」
「…どういうこと…」
「こいつが上とどういう約束をしたのか、全く知らないんだな」
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久しぶりの更新ですが、今回は1話のみで失礼します←
放置してごめんなさい…←←
櫻野
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櫻野 - 彰華さん» 彰華さん、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年9月19日 19時) (
レス) id: ea1ba6d323 (このIDを非表示/違反報告)
彰華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: c760cd9f12 (このIDを非表示/違反報告)
なおきち - 更新楽しみにしています！ (2015年8月27日 0時) (レス) id: 1ddcb36f48 (このIDを非表示/違反報告)
櫻野 - るるさん» わー！！本当ですか！？嬉しいです！！そちら共々、Callingをよろしくお願いします！！ (2014年5月31日 17時) (レス) id: d2de89155d (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 櫻野さん» 番外編も見ちゃいました(´^`*)こちらも楽しみにしてます♪ (2014年5月31日 16時) (レス) id: d3f35913f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻野 x他3人 | 作成日時：2013年10月14日 14時
