Epi=10 ページ12
和也は、大声でそう叫ぶとクスクスと俺達の方を見ながら笑った。
そんな和也の様子に潤や雅紀は呆然とした表情で見つめ、智くんは悔しそうに刀の柄を握り締める。
すると、今までそんな俺達の様子を傍観していた男は、和也の肩に手を置くと気味の悪い笑みを口元に貼り付けた。
「…そろそろ行こうか。和也」
「え、まだ殺してないけど」
「それは今度のお楽しみに取っておくといい。どうせまた暫くしたら彼らに会う事になる。」
「まぁ…そうなんだけどさ。」
不満そうにそう呟いた和也は、構えていた短剣を仕舞うと、男の側に立つと俺達に向かってこう言った。
「それじゃあ、チームＡの皆さん！『こいつ』は貰っていくよ！」
「っ待て…！！」
そう言った和也と男の姿は、一瞬にしてその場から消えてしまった。
＊＊＊
それから暫くして、俺達の異変に気づいたらしい晴嵐の連中が無理矢理押しかけてきて、あろう事か智くんを連行して行ってしまった。
取り残された俺達は、とりあえず今後の作戦を練っていた。
「しっかし、さっきのニノは怖かったな…」
「ほんと…俺、リーダーが殺されちゃうかと思ったよ…」
「…」
「翔くんは、ニノの事知ってたの？」
「いや、まさか二重人格者だとは知らなかった…。」
「…でも、他の連中の話によると幹部達と研究チーム、あと大野くんは知ってたみたいやで？」
「はぁ！？」
「リーダーも知ってたの！？」
錦戸くんからの突然のカミングアウトに俺達はただただ驚いてしまった。
まさか、智くんも知っていたなんて…。
その時、タイミングが良いのか悪いのか連行されていた智くんが疲れきった様子で帰って来た。
しかし、そんな智くんはお構いなしに潤と雅紀が詰め寄る。
「ちょっとリーダー！」
「な、なに…俺、すげー疲れ」
「そんな事どうでもいいんだよ！」
「まつもっさん、ひでぇ…」
「リーダー、ニノちゃんが二重人格だって知ってたの！？」
「うぇ？あー…おう。知ってた。」
智くんは、潤や雅紀の問いかけに何でもない事のように答えた。
…智くん、その選択は今この状況ではアウトだよ…。
案の定、そんな智くんの様子についに潤の堪忍袋の尾が切れた。
「っざけるな！」
「ひぇっ…！」
「何でそんな大事な事を俺達へ報告しない！？あんたリーダーだろ！」
「いや、その、報告の必要性はないかなー…って」
「あるだろ！！一番あるだろ！！」
「ご、ごめん…」
潤のあまりの剣幕に錦戸くんが呆然としていたのは言うまでも無い。
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櫻野 - 彰華さん» 彰華さん、ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！！ (2016年9月19日 19時) (
レス) id: ea1ba6d323 (このIDを非表示/違反報告)
彰華(プロフ) - 更新ありがとうございます！これからも楽しみにしてるので頑張って下さい！ (2016年9月19日 17時) (レス) id: c760cd9f12 (このIDを非表示/違反報告)
なおきち - 更新楽しみにしています！ (2015年8月27日 0時) (レス) id: 1ddcb36f48 (このIDを非表示/違反報告)
櫻野 - るるさん» わー！！本当ですか！？嬉しいです！！そちら共々、Callingをよろしくお願いします！！ (2014年5月31日 17時) (レス) id: d2de89155d (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 櫻野さん» 番外編も見ちゃいました(´^`*)こちらも楽しみにしてます♪ (2014年5月31日 16時) (レス) id: d3f35913f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻野 x他3人 | 作成日時：2013年10月14日 14時
