コード・ブルー山岳地帯へ出動要請

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『気道熱傷か』…誰かメルカーカテをくれ…人手の足りなさを痛感しながら見回すと

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心停止した為、2分程前に心マを始めた

苦…っ
『…！！…』

替わるわ。と白石がカテを俺に手渡す

患者は気道熱傷のため挿管出来なかったが、気道切開し直接カテで呼吸を確保すると心拍も戻った。
さっき彼女と目が合ったとき頷くのがみえた。



車輌が到着すると運ばれてくる怪我人まだ増えるのか―
どれほどの時間が経ったのか―

自衛隊からの緊急連絡が聞こえた。
ここから200m程離れたケーブルカーの施設に取り残されてる人が居る。そちらにも救護所を作るというものだった。

第二エリアへ向かえる医師が居るかと要請が入る。

今ここに居るのは俺と新海に白石だ。
白石は返答に困ってるだろう。
俺は治療の手を止めてシーバーのスウィッチを入れた

『白石、この患者が済めば頭部外傷者と赤タグは落ち着く。』

返答なし…

そのまま続けた。
『200メートル程度なら上がっても変わり無いと思う。俺が行く。』


また揺れが来た。小さな揺れなので立っている彼女は気付かないかもしれない。

『藍沢先生はここで治療と指揮をお願い』『新海先生もこちらで治療をお願いします。』


俺は自衛隊員と第二エリアへ向かうケーブルカー乗り場へ走り出した彼女を追い掛けて施設の外まで出て
『白石、これを持っていけ』彼女の上着を渡した。
『余震と噴火に気を付けるんだ。少しでもおかしいと感じたら戻ってくれ。』

その時、ヘリの音が聞こえた。
みんな揃った。
俺は彼女を1人送り出さないで済んだことに安堵した。その途端めまいに襲われた。彼女に追いつく為に走ったせいだろう。
彼女は自衛隊員と医師が増えた事と直に人を送ると話していたのでその間に俺は施設内へ戻った。

直ぐに戻った彼女と目があった。彼女はシーバーで喋りながら
『緋山先生、藤川先生、冴島さん!第二エリアへお願い。新海先生にもお願いします。』

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