竈門家のもう1人の鬼になった兄妹 壱

七話 ページ9

炭治郎side




遅くなっちまった……

日もくれ夜になり俺は小走りで家に帰っていた

すると後ろから

？｢こら炭治郎！お前山に帰るつもりか！！｣

｢危ねぇからやめろ｣

その声の正体は三郎爺さんだった

三郎爺さんに止められたが俺は

炭治郎｢俺は鼻が利くから平気だよ｣

そう言って家に向かって足を進めようとした、

それでも三郎爺さんは

三郎｢うちに泊めてやる、来い。戻れ｣

炭治郎｢でも…｣

三郎｢いいから来い！！｣

俺を山に帰すことを認めず泊まっていけと言った。
俺は困ったような顔をしたが三郎爺さんが

三郎｢"鬼"が出るぞ｣

と言ったので泊めてもらうことにした。

三郎｢昔から人喰い鬼は日が暮れるとうろつき出す。だから夜歩き回るもんじゃねぇ｣

｢食ったら寝ろ。明日早起きして帰りゃいい｣

俺は出してもらったご飯を食べながらその話を聞いていた。

ご飯も食べ終わり布団に入ってふと疑問に思った

炭治郎｢…鬼は家の中には入ってこないのか？｣

そう聞くと

三郎｢いや、入ってくる｣

炭治郎｢じゃあ…みんな鬼に…喰われちまう｣

俺がそう言うと三郎爺さんは背を向けたまま

三郎｢鬼狩り様が鬼を斬ってくれるんだよ、昔から…｣

と言った。

三郎爺さん、家族を亡くして独り暮らしだから寂しいんだろうな

今度弟たちを連れてくるから

怖がらなくても鬼なんかいないよ大丈夫

でもそういえば…

うちの婆ちゃんも死ぬ前に同じこと言ってたな…

そんな呑気なことを考えながら眠りについた

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