心中前提で結婚してください【 太宰治 】

気づいてよ《 二 》 ページ17

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「もしかして、ご存知なんですか？！」



ニコニコしながら私の言う目につき出す彼女は興奮気味になっている。





「あっはい、私の名前はAAです。」

「あの、私は夢宮 明里(ゆめみや あかり)っていいます。」




色々あって、わけがわからなくなり たどり着いた先は取り敢えず自己紹介をする、だった。


自分の行動にも訳がわからないくなっていた矢先、明里さんが、もじもじしながら話し始めた。




「あの…その、Aさんは治さんと、どんな関係なんですか……？！」



前は乱歩さんに似たような事聞かれたよなー…

なんてデジャヴを感じながら答える。




「うーん。大方 経営者と、お客さんと言った感じですかね。」




自分でそうキッパリと言ってみたはものの、少し心臓がチクチクとして痛くなる。



その痛みを無視する様にしていたら明里さんは酷く落ち着いた様子で、



「ああぁあ…よかった」


と言った。



そして衝撃の発言を残していった。







「実は私、治さんの彼女なんですっ！」






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