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我ながら強引な方法だと思う。だが、何時間も待って理由を聞き出すよりかは幾分か合理的だ。そう思いながら、気を抜いたら折れてしまいそうな細い腕を壁に押し付け拘束する。
そうしてから数分がたった今、Aは諦めたようで全部話す、と言った。
なので俺は直ぐに手を離そうと思ったが、共犯者の顔がやけに赤く紅潮しているのを見て胸が締め付けられるような感覚に浸る。
サーヴァントは病なぞには掛からないはずだが、何故なのだろう。と、首を傾げていると俺と未だに手首が繋がったままの共犯者が慌てた様に声を発した。
「あ..あああの!? アヴェンジャー .. っ ?」
「?なんだ、我が共犯者よ。」
「なんだ、じゃない .. ! 手を離して欲しい。」
「ならば話せ。」
俺がそう言った瞬間再び共犯者の顔が赤く火照り、目が泳ぎ始める。その様子には何かを迷っているかのようにも見受け取れる。
そんなに言いたくないのか?と、共犯者をそのような顔にしている人物にどくどくと、汚い感情が湧き出てくる。
「…その
「え?」
違う、違う、と己の中で否定する。
だって我が共犯者は俺の、俺だけの__... 。
「……ん、っは..、えッ , ええ?!?! エ..エドモン ?!!」
俺は不覚ながら自分の独占欲、というものが溢れてしまったらしく無意識にAに接吻をしてしまっていた。それだけでAの顔は茹で蛸の様に赤くなる。
____ 嗚呼、どうしようか。
流石の俺でもそんな顔をされては困ってしまう。
一度死んだはずの胴体が、動脈が、鼓動が早く異常に動いてどうしようもない。
共犯者には好きな人間がいて、それが俺では無い事は明白だというのに、参ってしまう。
「…私が好きなのは君だよ、ばーか。」
「………____は、」
我が共犯者は、俺の返答を聞かずにそう言ってから「なんてね! 」と、はぐらかして まだ赤い頬をしながら走り去っていった。
_____きっと、俺はこの出来事を一生忘れないだろう。
______________
はー、これ考えるの凄く時間掛かった。
ちょっと大変でした。それだけです(笑)
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愛里(プロフ) - Ratte*らてさん» らてさんはじめまして〜、さっそくですが…リクエストいいですか?孔明先生の話描いて欲しいんですけど…ダメですか? (2020年3月1日 22時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - ひええ〜っ(;ω;)、恐縮です…そう言われるのが一番嬉しいです…。はい!自分のペースで出来るだけ早めに更新出来るように頑張りますね…!有難う御座います(´>ω<`) (2019年6月25日 22時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - とってもすきです!ご無理のなさらず自分のペースで頑張ってください!! (2019年6月25日 19時) (レス) id: f04a9b22a1 (このIDを非表示/違反報告)
Ratte*らて(プロフ) - エリさん» 嬉しいお言葉を有難う御座います!リクエストも大変有難い限りです!!!、リクエスト早速書かせていただきますね! (2019年5月3日 11時) (レス) id: 9c512a775a (このIDを非表示/違反報告)
エリ(プロフ) - とても面白いです、続き楽しみにしてます!リクエストなのですが、エルキドゥで愛してるゲームお願いできますか? (2019年5月3日 0時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ratte*らて | 作成日時:2019年4月8日 0時