カフェオレ。*03 (ページ19)

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ひめひめ《Oside》ページ19

今年も、ファンの子たちとジャニーズの先輩後輩たちと、カウントダウンして年を越した。

カウントダウンコンサートを終えて、楽屋に入ると、ニノがいた。

紅白お疲れ様ーっ！頑張ったね！って気持ちを込めて、皆でニノに抱きついた。

ニノも「ありがとーございます」って、へらへら、やっと気が抜けたみたいに笑ってた。

途中、その現場をスタッフさんに見られて、「昨年を見ているみたいです。本当に仲が良いですね」って微笑んでたから、皆でピースしておいた。

…で、今。

おいらは、いとしのいとしのしょーくんと、家に向かっていた。

並んで歩く二人の間には、コンビニのレジ袋。

おいらがレジ袋持つから手繋ごーよ、って言ったのに、二人で一つのレジ袋を持つことが、外で手を繋いでくれないしょーくんの限界だったらしい。

「しょーくん」

「なぁに、智くん」

「重くない？酒いっぱい入ってるけど」

「重くないよ。智くんこそ平気？」

「おいらも平気」

二人の間に落ちる沈黙。

だけど、決して重たくない。

心地のいい、沈黙。

「智くん」

「ん？」

「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

「おー。あけおめ、ことよろー」

「ふはっ！」

気抜けるわ！なんて笑ってるしょーくんに、あー好きだなー、って思う。

「しょーくん、今年もいっぱいいちゃいちゃしようね」

「はいはい」

「今年もいっぱい手繋ごうね」

「…善処します」

「今年も…つーか、ずっと、一緒にいようね」

「…うん」

「嵐としても、恋人としても」

「うん」

「しょーくん、好きだよ」

「…ん、俺も好き」

ふふふ、なんて、二人でちょっと顔赤くして笑ってたら、いつの間にかマンションに着いていた。