今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:283 hit
小|中|大
第1章 2 ページ4
十年前のあの日に強盗が両親を刺してさえいなければきっと今も親子仲良く、たまに喧嘩をしたりしていたのだろう。
事件の犯人は未だに捕まっておらずこのユーフォメトリーを彷徨っているらしい。
あとから知ったのだが、その犯人は僕の同い年で幼馴染みであり親友のエルフも殺したのだ。
幼かった僕は周りの大人に『事故だったんだ』とそれだけしか言われていなかったので、事実を知った時は腸が煮えくり返る程度では済まないくらいの怒りをおぼえた。
犯人にも、事実を教えてくれなかった大人にも。
暫くは誰にも心を開けなかった。
今となってはすっかり吹っ切れたが。
幼い子供にあの真実を伝えるのは確かに酷だと今なら分かるから。
その事実を教えてくれたのはいったい誰だったのだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:奏 | 作成日時:2019年5月19日 18時