検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:281 hit

プロローグ ページ1

暗く、やけに音が反響するなかで、唐突に全身に冷水を浴びせられた。


否、強い冷風に煽られたのだ。


よく吹き飛ばされなかったと自身に感心してしまう。



 
ここはどこだろう。


ひんやりした空気、髪の毛の濡れる感覚。


地面が硬く霧で覆われる以外何も分からない。


記憶をいくら掘り返してみても、こんな場所は知らないし、僕は何故か見慣れない黒髪の少女の手を引いている。


だが、顔は見えないが切羽詰まった苦しそうな表情をしているということは小さな手の震えから感じることが出来る。


怯えた少女を前にして普段ならば焦る状況にも関わらず、ここまでずっと冷静なことがとても妙に感じられた。


なんだか自分が頼りになる人材なのではないかと勘違いしそうになる。

プロローグ2→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:ファンタジー , すべゆめ   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年5月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。