爽やかスマイルにご注意を (ページ15)

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私の気持ちが変わりはじめたのは、付き合って3ヶ月が経った頃。

相変わらず私たちは仲が良かった。

でも、仲がいいからこそ、気になることも出てきた。

純喜今日も友達と遊んでくるな!

純喜送れんでごめん!

…またか。

それを見て返信せずにスマホを閉じた。

ここ最近、純喜くんは友達と過ごす時間が多くなった。

もともと彼には友達が多くて、彼の愛される性格から、前々からずっと誘われていたけれど、

私と帰るからと断っていたらしい。

それを知った時、彼の時間を私が独占するのは申し訳ないし、

純喜くんも3年生だし、友達と過ごす時間もいるだろうと思って

私を優先しなくていいから、自由に過ごしてと伝えた。

…ほんの善意で、言ったつもりだった。

純喜くんは、私がそんなことを言うと思ってなかったみたいで、

驚いていたけど、嬉しそうにありがとうと言った。

…そしたら、

見事に彼は友達の方に行ってしまった、というわけだ。

『…はぁ』

「どうしたの？…また彼氏さん？」

『うん…また友達と遊ぶんだって』

「最近多いね…寂しいよね、わかる」

教室で前後の席に座り、私の話を親身に聞いてくれるのは葵ちゃん。

葵ちゃんは他のクラスの鶴房くんの彼女で、少し前に彼とすれ違ってしまったけど、今は仲直りしてラブラブ。

『…優先しなくていいよっていったけど、言ったけどさぁ…』

葵「言わないの？彼氏さんに。」

『…言えない。』

彼は生粋の陽キャというもので、

学年みんな友達！と言っても過言ではない。

彼と一緒に帰っている時も、校内ですれ違う人にいつも挨拶されたりしていた。

わかる、わかるよ

あの明るさと、あの爽やかな笑顔でしょ

話しも面白いし、優しいし、おまけに運動神経はばつぐん。

そんなの、人気にならないはずないんだよね。

葵「寂しいなら、ちゃんと言った方がいいよ？

話し合いしないと、解決しないこともあるから…」

『…うん、ごめんね毎日聞いてもらって』

いいよ、と優しく笑う葵ちゃん。

純喜くんに予定ができると私が放課後に暇になるから、鶴房くんを待つ葵ちゃんと話すことが多い。

でも鶴房くんが迎えに来て、幸せそうに帰る2人を見てまた寂しくなるんだけどね。

…はぁ、最近一緒に帰ってないなぁ。

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