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言いかけて誤魔化すのは何度目やろーか
今回もまたはっきり言えずに誤魔化し、ちょうどカナの家に着いたから無理矢理押して家に入らせた。
閉じたカナの家のドアを見て、ひとつ溜息をつき、また歩き出す
1人になって急に夜風が冷たいなと感じる。
もっと素直になりたい
このままやと、またカナを傷つけてしまうかもしれない
ほんまの俺は、もっとカナと一緒におりたいし
2人で出かけたりしたいし、もっと話したい
俺も男やし、こう…もっと関係を深めたいなーとかも思うけど、
急に手出してカナを傷つけるのも嫌やねんな。
カナが好きで、大好きやからこそ引かれたくなくて。
それが今まで拗らせてしまった。
想像やったらもう、ぎゅうううって抱きしめて、離さん！！って出来るんやけど。←
いつかタイミングあったらええなぁ、
ぼーっと今日1日のことを考え直して帰っていると、震えるスマホ
翔也汐恩、怒ってる??
翔也汐恩が思ってるようなことは何もないからね!!
翔也か。そういえば昨日もゲームせーへんかったんやった…
既読をつけて何も返さずいると、またスマホが震えた
翔也汐恩くん…
翔也ゲームは…?
汐「…ふはっ」
泣いているウサギのスタンプまで送られてきて、思わず笑ってしまった。
もう、なんやねん。寂しくて死ぬウサギか。
もう正直翔也には怒ってないけど、やっぱりカナと近かったのはズルいから、
やっぱり今日も翔也とゲームはしなかった。碧海とした。
夜中、ゲームをした後ベッドに入ってカナのことを考えた
あ、そうや
カナに一個聞き忘れたことあったんやった
なぁカナ
今日のその髪、似合ってたよ。可愛かった。
俺のために、ありがとーな
俺を待ってる間にしてもらったって言ってたよな？
「誰に」してもらったん？
翔也汐恩のバカ!!碧海とはしたんだ!!
翔也碧海に聞いたもんね!浮気もの!!
…まさかな。
違う、やんな？
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作者名：らん
| 作成日時：2021年5月19日 23時
