27話目! ページ27
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『颯か〜、だいぶ会ってないな〜、わ、会いたいですね〜、ふふ』
「…」
『ほんとに、かわいいんですよ颯は』
「これ、マジ?」
「言わなかったのに」
ふくらさんがAちゃんから缶ビールを取って中身を振って確かめている
「半分ぐらい残ってるけど」
「幾ら何でも弱すぎでは…?」
「しかしAちゃん絡み酒か〜」
ふふふ、と俺の腕にしがみついているが、1人で物理学の事を話しているので可愛さなんてこれっぽっちもないが。
『わたし、仲良い人いなかったんです、私の周りみんな物理苦手で、』
ポツポツと、言葉を紡いでいく
『だから、須貝さんの動画見たときから、ずっと仲良くなりたくて、』
「うん」
『わたし須貝さんのことめっちゃ好きなんですよ〜』
えへへ〜とまたお酒に手を伸ばそうとする手を取ってやめさせる。
「はいはい、俺も会えてよかったよ」
「物理専攻の女の子とかいないしね」
とゆっくり話してあげると
『あ、でもね、伊沢さんへの好きとは違うんで注意です』
あ、地雷踏んだな?と思うと同時にAちゃんが口元を押さえながらヴッと声を出す。
「え!?ちょっとまって我慢して!」
慌ててトイレに連れて行った。セーフでした。
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作者名:朝日 | 作成日時:2019年2月23日 1時