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母「全然ええんよ」
しょうの気持ちを語ってくれたお母さん。
なんだか胸が熱くなった。
?「おかあ誰と話しとん?」
その時、通話の向こうから声が聞こえてきた。
(もしかして、しょう!?)
と思って少し焦った。
母「え、」
お母さんもきっと言うか迷ってるのか、言葉に迷っている様子だった。
母「こうなんやけど、言うていいか?」
「あ、こうくん!こうくんは大丈夫ですよ、もう握手会でもバレてますし…」
母「ほんまかぁありがとなぁ!これAちゃん」
こ「え、ちょ話したいねんけど」
母「こうに代わっても大丈夫?」
「はい!大丈夫ですよ!」
こ「…もしもし」
「もしもしこうくん?」
こ「Aちゃん?」
「そやで」
こ「会えて嬉しかった」
「こちらこそ!そう言って貰えて嬉しいわ」
こ「また、うち来なよ」
「…行きたいんやけどなぁ」
こ「何が問題なん?」
こうくんの口調が少し強くなる
「んー…」
こ「おにい?」
問い詰めるように聞いてくるこうくん。
母「こう。Aちゃんも色々あるんよ」
こ「でも、!!」
母「こう!!そんぐらいにしとき。通話きるで。」
こ「…ごめん。」
「いやいや全然ええんよ。わたしが拗らせてるだけやしな、」
こ「え?」
「こうくんたちもう大人気やん?なんか、凄いなぁって」
こ「ありがと、でも、手が届かんとか思わんでよ」
「…」
こ「図星笑」
「いやごめんて」
こ「ううん、しゃーない。これからもっと俺らも頑張るからさ、Aちゃんも見ててな?」
「うん、応援してるよ」
こ「あ、LINE…交換せん…?」
「まぁ、いいか。うんおっけ」
こ「俺のIDは…───」
「了解。また連絡するね」
こ「ありがとう。あ、おかあに代わるで」
「はーい」
母「こうがごめんよ」
「全然!楽しかったです」
母「また話したくなったらかけといで?お母さんもLINEしとるし、こうに後で貰っとくわ笑」
「わかりました笑」
母「ほんなら今日はもう遅いしな」
「そうですね。おやすみなさい」
母「うん、おやすみなさい、ちゃんとあったまって寝なや?」
「はーい笑」
そして、お母さんとの通話は終わった。
─────
こうくんに教えて貰ったIDを登録して、こうくんのアカウントを友達に追加した。
Aやっほ
と一言送って、スマホを閉じた。
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作者名:とちもち | 作成日時:2022年11月20日 19時