episode26 ページ31
SIDE A
それは、唐突だった。
朝、目が覚めた時からなんだか気分が悪くて。
嫌な予感に、胸が張り裂けそうになる。
…なんだ、この違和感は。
「今日は、雲行きが怪しいっすねー…」
真っ青な空を見てそう言った喜助の言葉が頭から離れない。
通学路、教室、いつもと変わらない日常。
なのに、これは一体…？
気のせいなら、良いのに。
冷や汗が、止まらないんだ。
何気無く右手を見てみる。
…そこには、いつの間にか指輪が付いていた。
っ！？
なんで、こんなところにこれが＿＿＿？
この世界で、これは必要無いのに。
この世界で。これは存在しない筈なのに。
あの部屋で、保管してある筈なのに。
どくん、どくん。
やけに心臓が五月蝿いんだ。
それは、あの日に似ていて。
何が起こるのか解らないけれど、指先から温もりが消えていく。
なんなの？
なんだって言うんだよ。
なあ、艶舞＿＿＿。
ドォン！！
何かが壊れる音と、
懐かしいあの感じと、
指輪が光ったのは、同時だった。
＿＿＿そういう、事かよ。
やっぱり、逃げらんねえのか…。
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エレナ - この物語りすごく好みです (2014年11月7日 23時) (
レス) id: 8f20bd515a (このIDを非表示/違反報告)
ブルー♪ - つまらないなんて!神ですよ!めっちゃ読みやすいです! (2014年5月5日 22時) (レス) id: df036c3437 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 龍騎さん» 有難うございます…！！続編も楽しんでいただけたら嬉しいです (2014年2月14日 22時) (レス) id: 98ad62671f (このIDを非表示/違反報告)
龍騎(プロフ) - すっごい面白くてスラスラ読めちゃいます！ (2014年2月12日 19時) (レス) id: adf936d503 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - レニさん» ありがとうございます！ぜひ続編も読んでくださいね！ (2014年2月10日 23時) (レス) id: 98ad62671f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花奏 | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2013年12月30日 17時
