-21- Sside ページ21
Aの腰を抱えるようにして…
しっかり立たせながら、ゆっくり足を進める。
こんなトコに住んでるなんて、まったく知らなかった。
つか…こんなトコにシェアハウスなかったと思ったけどな。
翔「A……家どっち？」
「んー？翔ちゃん？」
翔「そう。俺だよ。ほら、家の方向教えて」
「だーめ。カズがいるもーん」
翔「…カズって誰？一緒に住んでる人？」
「そー。一緒に住んでる人」
カズって言うくらいだから男なんだろうな。
今まで…同居人のコトを訊いてもはぐらかされてたから知らなかったけど
そういうコトかよ。
シェアハウスに俺の知らない男がいるのか
ってAを送らなきゃいけないのに…
勝手に1人で落ち込んでる自分がいた。
「しょーちゃん？」
翔「あーうん。で、家どっち？」
「教えられないのーっ」
翔「じゃあ…どうすんの？」
「どう……翔ちゃんは、私が帰っていいの？」
翔「帰さなくていいの？」
「だってー」
“そういう話だったでしょ？”って珍しくAが甘えてくる。
それが、お酒で凄く酔ってるからなのか
俺をこの場所から遠ざけたいのか。
どっちなのかを疑ってしまう俺がいる。
でも…男の身体って言うのはバカなもので
好きな女の子に無邪気に近寄られると
誰にも見えないところに連れて行きたくなる。
翔「じゃあ…いいのね？」
「うん//」
翔「行こ」
大通りに出て、タクシーを停めて
狭い車内に2人で乗り込むと…Aから、いつもの香水の香りがして
俺の理性を徐々に破壊していく。
『どこまで？』
翔「近場のシティホテルまで」
ゆっくり走り出すタクシーの中でAの身体が
徐々に俺に寄りかかる。
今までにこんなコトがなかったのが…おかしいくらいに
Aはさりげなくて。
小さいけど…俺の手をしっかり握ってくる手は俺を不安にさせる。
俺以外の男がいたから…こんなコトがなかっただけで
他の奴とはしてたんじゃないかって。
だけど…小さく“翔くん”って呟く声は確かに俺を求めてる。
翔「もう着いたから」
「…ホント？」
翔「降りるよ」
運転手に5千円を渡して…Aとタクシーを降りる。
駅から少し離れたトコにある新しいホテル。
翔「部屋取れたから、行くよ」
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storm@japan(プロフ) - しおりさん» ありがとうございます!!良かったら、続編もいらしてください。 (2014年9月25日 14時) (
レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
しおり - はじめまして。小説読ませていただきました。 (2014年9月25日 1時) (レス) id: 0d13d68851 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - 和真さん» 初めまして!!二宮さんは難しい男です(笑)櫻井さんは攻めてますからね。難しい展開が多くなると思いますが、ドキドキさせられるように頑張ります!! (2014年9月24日 22時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - みうさん» 返すの遅くなりました!!時間を見つけて、行かせて頂きますね♪ (2014年9月24日 22時) (レス) id: 69dd2d3d29 (このIDを非表示/違反報告)
和真 - 初めましてッ、同居人の二宮さんがヤキモチ宮さんですね。しかも、櫻井くんが意外と獣しくて、ニノさん嫉妬の5着信と同じくらいドキドキしてます。更新応援してます！ (2014年9月23日 23時) (レス) id: 1c981e28be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2014年9月2日 14時
