45話 96猫side ページ47
9「ーーーってことがあったんだ。」
一通り説明は終わり。
やっぱりみんな、予想通りの顔してる。
ミ「……ひどい…っ」
リ「…人間のクズじゃん。最低。」
レ「……バーカ…っ」
花「……っ」
ミクちゃんは涙をぼろぼろ流し、リンちゃんは怒りに満ちた顔をしている。
…でもレンくんと花ちゃんはうつ向いていて表情が分からない。
9「…レンくん?」
くい、とレンくんの顔を上げると今にも泣きそうな顔をしていた。
レ「……見んなし…っ」
バッと手をほどかれる。
9「……花ちゃん?」
花「……っ」
花ちゃんの顔を覗き込むと、唇を噛み締めて、泣くのを必死に耐えていた。
……
ギュッ
レ「……?!」
花「……!」
二人を優しく抱き締めた。
人間のような柔らかみは無く、ヒンヤリを冷たかったけど、できるだけ、優しく、そっと抱き締めた。
9「いいんだよ。泣いて。もう我慢しないで。」
ミ「うん。ごめんね。ミク達がずっと泣いてたからね。」
リ「レン、花ちゃん、ありがと。」
2人も近寄り、レンくんと花ちゃんを抱き締めた。
レ「……っくそ…っ
なんなんだよ……っ」
そう言った瞬間、レンくんを抱き締めていた手に、冷たい物を感じた。
……涙だ。
涙の滴がどんどん落ちていく。
リ「よしよし。ありがと、レン。」
……あれ、花ちゃんは全然泣けてない。
わしの力だけじゃ無理か?
『……あれ、どうしたの…?』
……!
9「みぞれ!あのさ、花ちゃんをお願い!!」
『……え?
花ちゃん…?』
花「……ますた…っ」
……やっぱり、マスターって存在は強いんだなぁ…
すごい絆で結ばれている気がする。なんか。
『……ごめんね…?心配かけて…
泣いていいよ…?』
花「……マスター…っ
……っ心配したんだよ…っ…」
『……ごめんね。』
いいマスター持ったね。みんな。
『……っあ"…っ』
9「……!?どうした!?」
『……ううん。ごめん。やっぱ痛い(苦笑)』
9「あー、ほら!早く寝よ?
えーっと…花ちゃん添い寝してあげて!!」
『…え!?ガタッマジで……っていったぁ…!!』
……あー…急に立ち上がるから…
レ「……俺、運ぶよ。」
『えっ…ちょ…?!』
花「えっと…
今日はありがとうございました。おやすみなさい。」
9「ほーい!おやすみ!」
ミ「おやすみ〜」
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微炭酸 - え、唇噛むくせ同じです、、血美味しい、、私の場合噛むって言うより皮?を剥がしますね、、 (2020年10月18日 18時) (レス) id: 6ab786e5ef (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - ゆなさん» あ、ごめんなさい!あまりこっちに来ないので気付きませんでしたorzコメントありがとうです(*´∀`*) (2020年9月20日 17時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 書くのを忘れてましたが、初見です!!コメントを書くのを忘れていたので今書きました!!リプ返お願いします!! (2020年9月18日 16時) (レス) id: 38e3a48b3e (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 夏々緒(カカオ)さん» だいじょぶでっせ (2020年6月5日 19時) (レス) id: 6094f32371 (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - あ、すいません。普通にカタカナだけのカカオになってました。 (2020年6月4日 20時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏々緒(カカオ) | 作成日時:2020年5月10日 9時