【mfmf】相手のことを忘れる薬【男主】

9　まふside ページ10

「ぅん…」




あれ…？何時間寝た…？


体がまぁまぁ痛い。


床硬いもんね…




『あ、起きた』


「あ、おはよ」


A起きてたんだ。


「ねえ、今何時？」


『え？待って…PC見るから。



んーと…4:54だって。』



うわ。いつの間にか日にち変わってんだけど。




『あ、これ。まふが寝てるとき見つけた』


「ん？」


一枚の紙を僕によこす。


んー？今度は何？









・









…ん？え？




『タイムミリットは7日間。それまでに出なきゃ強制的に記憶がリセットされる。』




「…は…？」



いやいやいやいや…なんでそんなに忘れさせたいの…？



え…僕何も悪いことしてないんだけど…？









「じゃあ…もし7日たっても見つからなかったら…」









『…薬を飲むしかない…』









……嫌だ。







やだ。僕からAを取らないでよ…





Aがいなくなったら僕もう無理…っ







しばらく黙っていたからか、Aが心配そうに僕の顔を覗きこんできた。









『…まふ、薬を飲むって決まった訳じゃないから。』



「…でも…っ」




『大丈夫。まふには辛い思いをさせない。』








…本当はこの言葉、僕が言わなきゃいけないんだけど…









やっぱり…僕は弱いままなのかな…









彼氏なのに…恥ずかしい。









『あぁ！！もう！！まふ！？』ﾍﾟﾁﾝ


「い…ったぁ！？」


Aに両手で頬を叩かれました。





痛い…(´;ω;`)





『今病むな！！まふに病まれると俺寂しいの！！構ってもらえなくて！！』









「え？」






“構ってもらえなくて？”




「構ってほしいの？」




『…！っあ…ぃや…ちがっ…これはっ！！』





…顔真っ赤。Aってたまに口滑らすよねw



『あぁ！！だから！！別にまふが弱くても俺は気にしてないの！！まふといられればいいの！！』





…可愛くて言葉よりもそっちに専念しちゃってたけど、






Aはちゃんと僕を見てくれているんだ。








…今度から病む時間を構う時間にしよう。









「ありがと。A。」ｷﾞｭｯ



『…！？ちょ…離せって…！』

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