【WT】推し隊員が従兄だった【影浦雅人】 (ページ7)

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7　A級１位部隊とカメラ目線さんページ7

ボーダーに入隊ししばらく。
今日はある人に声をかけられ一人で本部を歩いていた。

「この子やんな?? カゲの従妹いう最短記録の正隊員」
「みたいだな。風間さん倒した」
「あ、あの……」

なんで私の目の前に正隊員、それもあの太刀川さんと生駒さんがいるんですか??

「あのー、私約束がー……」
「おいおい待て待て。相手してやるよ」
「頼んでない……」
「あれ? 柊? なんで太刀川と居んの?」
「出水? 知り合いか?」
「出水くん!! 太刀川さんと生駒さんが出水くんに会わせてくれなかった!」
「え? 出水お前コイツと……? おいおい手早くねえか?」
「会って早々酷くないですか太刀川さん!!!」

出水くんはそう言いつつも、なれている様子で、これっぽっちも傷付いていなそうだった。

「おん? Aちゃんが約束しとったんは出水のことなんか?」
「そっすけど」

クラスメイトなんで、と付け足す出水くん。

「私が入隊したって聞いてランク戦したいって頼まれたんですよ」
「おお!! じゃあちょうどいいな! Aつったか、A級１位の隊室に来い!」
「え」

「んんん??? 誰だ?? 見ない顔だが……? このA級１位のボクに用でも???」
「あっそういうの間に合ってます」
「あれ～?? 噂のカゲくんの妹だか従妹だかの子? なんで～?」

太刀川隊の隊室に連れてこられて出会ったのは、個性的な黒髪の人と、確か太刀川隊のオペレーターの人。

「この前おれのクラスに転入してきた、影浦さんの従妹っす」
「柊Aです。どうも」
「A級１位に対しなんだその態度は……!!」
「……じゃあ、力で捩じ伏せてよ」

太刀川隊の訓練室にお邪魔した。

『ほーい、模擬戦始め～』

「太刀川隊だっていうのに、うるさいなあ」

あのA級１位部隊に、このような隊員が居たなんて知らなかった。

「(知らないことだらけでつかれる反面、楽しい)」

『はーい唯我くんダウン! 勝者Aちゃーん』

「えっと……柊? 強いな。まあ唯我が弱いのもあるけど」
「ひどい!!! 名誉毀損だ!!!」
「うるっっせえ!! おめーコイツ知らねぇのかよ!! 史上最短記録で正隊員になった人だよ!!」
「そうだそうだ覚えとけ。あの風間さん倒したんだぞ」
「飯食うんだいすきらしいぞ」

いや生駒さんその野次なんすか。