【鬼滅の刃】一妻多夫制の柱さん

湊都宮藤丸 弐拾壱 ページ27

(今回短いです)
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翌朝、蝶屋敷＿＿＿＿＿＿


善逸side


我妻｢…………｣


今の時刻は午前九時半頃。


日も暖かくて過ごしやすい気候。気分も心地いい。
なのに……、なのになんなんだ。


なんで目の前で男とチュン太郎が仲良く戯れてるんだ。


？｢うこぎは相変わらず可愛らしいですね｣


チュン太郎※本名うこぎ｢チュンチュン!｣


？｢ははっ、くすぐったいですよ｣


…………………………………なんだこの美少年は。


もう一度言う。
なんだこの美少年はっっっ!!!?!?!


朝起きたら部屋の中に居たし、三人の子とアオイちゃんはメロメロだし?!!!?!


はぁっ?!何!?モテない俺への当てつけ?!?!?!


そうなの?!?!なぁっっ?!!!


てか肌綺麗だなオイ!!
まつ毛なげぇし、口ちっさ!!
絶対勝ち組の人生送ってんだろコイツ!!!!!


本っっ当に色んな意味でとんでもねぇ奴なんか部屋にいるんですけど!!!!???(怒りで狂い中)


まだ蜘蛛化の影響が残る身体で布団を力強く握りしめる。


歯をギリギリと噛み合わせ、殺気を帯びた目で見つめていると
美青年は藤の花のピアスを揺らして小さな音をたてながら俺の方に振り向いた。


我妻｢っ？！｣


突然振り向いたことに驚くと、美青年は花が風で揺れたときの様にふわっと微笑みかけてきた。


我妻｢(えっ……すっごい美人……なんか腹立つ)｣


その顔面偏差値の高さにポカン…としていると目の前の青年は口を開いた。


？｢すみません。起こしてしまった様ですね。
おはようございます、我妻善逸様｣


言った後は申し訳なさそうに顔を歪めて、キッチリ90度で頭を下げられた。


見た目もどこの坊ちゃんかと思うくらい育ち良い雰囲気するから、
実際のところ育ちは良いのだろう。


我妻｢い、いえ……おはようございます………｣


丁寧な青年の口調につられていつもはあまり使わない敬語が口から出てしまった。


隊服から見て鬼殺隊というのは間違いないだろうけど、
名前と階級が分からないしどう話せばいいんだろう………。


しかも、なんか俺の事知ってたし……。


何を話せばいいのか困っていると、青年は頭を上げてから
形のいい唇を動かして話し出した。


藤丸｢申し遅れました。私は湊都宮藤丸(みなとみやふじまる)。
階級は甲、月柱である月愀A様の継子でございます。
以後お見知りおきを｣


その後優雅にお辞儀をする姿は異国の王子様なんじゃないかってくらい
とても綺麗で、美しかった。

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