-Secret end- ページ21
Aside
雷門が去った控え室
｢うっわー剛陣の野郎パンツ忘れてるんですけどー
後でお菓子でもカツアゲするか｣
手でその下着を広げながらうんざりしてしまう。
その後ｸｸｸｯ…と喉を鳴らしながら、これからするであろう剛陣の反応を想像して笑う。
その下着をマネのバッグに入れて、他に忘れモンは無いかとロッカーを探して周った。
恥ずかしい物が清掃の人にバレなくて、本当に良かったと思うわ。
私に感謝しろよ剛陣め。
そんな事を考えていると、私が閉めた控え室の扉が開く音がした。
｢あ、もしかして剛陣？ちょっと、なんでこんなモン忘れんだ、よ…………は？｣
剛陣かと思い注意をしようと後ろを向くと、剛陣ではない人物が私の瞳に映りこんだ。
目が合った人物は私を少し眺めた後、ふっと笑って近づいてきた。
私と同じ髪色と同じ瞳の色、小さい頃から変わってない光を宿さない目。
見た目はあまり変わってないが、身長の差はこの数年で差がついてしまったようだ。
私より高身長の"弟"は私の両手をとる。
そして感触を確かめるように手を動かした後、細い指を滑らせて恋人繋ぎにされた。
"悠馬"は私と再び目を合わせ、形のいい唇を動かして言葉を言った。
野坂｢久しぶりだね、"A姉さん"｣
ようやく思考が動き出した私は顔を歪ませてから、涙を流す。
｢ゆ、ゆ〜まぁ"ぁ"!!｣
色気もクソもなく、女っ気もない声で悠馬を呼びながら
細い身体に勢い任せに抱きつく。
いきなりの私の奇行にも動じず、私を柔らかく腕の中に招き入れる悠馬。
私が泣きじゃくっている間、悠馬は何も言わずにずっと背中を叩いてくれ続けた。
小さい頃に泣くと私にやってくれたこの行為。
久しぶりの感覚で涙が目からとめどなく流れて頬を伝っていった。
しばらくして冷静になり、謝りながら悠馬から離れる。
野坂｢いいよ。僕と会えて泣く程嬉しかったってことでしょ｣
｢当だり"前でしょ！大事なお"どうどだもん！｣
野坂｢はは、泣きすぎて鼻水出ちゃってるよ｣
｢え"｣
笑いながら指摘され、急いで確かめると出てた鼻水。
慌ててポケットからティッシュを出して鼻をﾁｰﾝと擤(か)む。
仕切り直してから向き合うと、悠馬は微笑みながら私を見つめるばかり。
さっきのもあって恥ずかしくなった私は、顔を赤くしながら
悠馬に話しかけた。
｢は、恥ずいとこ見せちゃったな…あっははは…｣
野坂｢泣くと鼻水が止まらなくなる所、変わってないんだね｣
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
