第2話 『フィールドの悪魔』-1- ページ15
氷浦side
一週間前
のりか｢んー！ん、ん〜っ！｣
サッカー部室だったドアを必死に開けようとして踏ん張るのりか。
Aさんが止めると思ったけど、笑いながら
応援してるんだよな…。
のりか｢ﾊｧ……やっぱ開かないか…｣
｢あっはは！おつおつ！｣
そう言ってのりかの頭を撫でるAさん。
のりかは嬉しそうに微笑んで、撫でられるのを受け入れていた。
それを見た後、俺は立派な雷門中の校舎を見上げる。
氷浦｢でも、確かに島の学校とは全然違うな｣
率直な感想を言うと剛陣先輩が興奮したように言う。
剛陣｢なんかよ、気持ちがこう…ぐーっと上がってくるよな！｣
語彙力をまるで感じない言葉に思わず失笑してしまう。
言った後、傍にいた小僧丸が心の声をボソッと言葉にして呟いた。
小僧丸｢実力上げろよ…｣
声を聞いた剛陣先輩がキレながら小僧丸に突っかかる。
のりかを撫でていたAさんがその喧嘩？をちゃかそうと
2人に近づいた時、複数の女の人たちが俺達に向かって歩いてきた。
｢げっ……生徒会の女集団じゃん…｣
俺達にだけ聞こえるくらいの声で嫌そうに呟いたAさん。
そして俺達の中で一番体が大きい岩戸の後ろに隠れて、
女の人たちの様子を伺う。
歩いて来た集団の中で、先頭の女の人が俺達に話しかけてきた。
神門｢貴方達が伊那国島からきたサッカーチームね｣
その声に今まで集団に気づかなかった他のみんなが
歩いてきた人達に目を向けた。
そしてその問いに万作が不思議そうに答える。
万作｢そうだけど、あんたは？｣
そう言うと先頭の人は表情を一切変えず、淡々と自己紹介をした。
神門｢私は神門杏奈。生徒会長として、全てのクラブ活動の管理を担当しています。
新生サッカー部がどうなるのか見極めるのも、私達生徒会の役目なの｣
なるほど、そういうことか…だから俺達に話しかけてきたんだな。
そう思っていると剛陣先輩が疑問を神門さんに聞いた。
剛陣｢見極めてどうす｢あら？そこにいらっしゃるのは
Aさんではなくて？｣おい！｣
｢クソっ…なんでバレて…｣
生徒会の1人がAさんを見つけたようで、剛陣先輩の言葉を遮りながら言う。
"Aさん"という名前を聞いた他の生徒会の人も
過剰に反応し、岩戸の後ろにいたAさんに目を向けた。
対してAさんは嫌そうに顔を歪めて後退る。
すると生徒会の青い髪の人が｢Aさん！｣と言いながら
岩戸を押し退けてAさんに駆け寄った。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
