第4話 『落とせるか！難攻不落の要塞』-1- ページ31
Aside
フットボールフロンティア
Aブロック 予選 第2試合
雷門中 vs 美濃道三
審判のホイッスルによって始まった試合。
私は固唾を呑んでその試合に意識を集中させる。
監督の指示は私の端末にも伝わってくる為今みんながどのような状況なのか、
どんな事をしようとしているのかが分かるんだけど……。
なるほど、守ってばっかの相手は、この作戦じゃイライラするよな。
でも、その監督の指示の真意に気づけるかどうか……。
みんな、耐えろよ。必ず攻め時は来る。
そんな事を考えていると、実況が監督の事について言った。
｢ゲームしてるようって………してるな、これは｣
野坂｢ゲーム？｣
｢あ、気にしないで。忘れろ｣
話していると、前半が終了したことを知らせるホイッスルの音がスタジアムに鳴り響いた。
悠馬と西蔭と会話をしながら後半戦が始まるのを待っていると
プレイヤーがフィールドに散らばり、ホイッスルが鳴る。
この休憩の間に監督の"真意"に少しでも気づけた奴はいるだろうか。
そう考えていると、攻めようと考えている剛陣に向かって
小僧丸が何かに気づいた様子で話し出す。
その様子を見るに、気づいたのは小僧丸のようだ。
それを聞いた悠馬は感心するように話し出した。
野坂｢へぇ、やるね。雷門の11番君｣
それに対して西蔭が問う。
西蔭｢どうかしましたか｣
野坂｢彼も気づいたみたいだよ。あの監督の狙いに｣
とっくに分かっていたであろう素振りで話し、悠馬は私に視線を送ってきた。
野坂｢そういう事ですよね？Aさん｣
血の繋がった姉弟だからなのか分からないが、
なんとなく悠馬が言いたい事が分かった。
それに対して私はふっと微笑み、頷く。
｢流石、"戦術の皇帝"と言われるだけあるな。その通り｣
そう言うと悠馬は満足そうに微笑んだ。
西蔭は私と悠馬の雰囲気に戸惑いながら、交互に私達を見る。
それには気づかないフリをして、試合を見続ける。
すると、残り10分のタイミングで美濃道三が痺れを切らしたのか
攻めの姿勢をとりながら、雷門陣営に上がってきた。
｢(なるほど、要塞のまま突き進む。これは苦戦しそうだな)｣
遂に美濃道三はのりかが守るゴール前まで迫って来た。
相手のFWがシュート体制をとったその時。
岩戸が立ちはだかり、雑用をしていた時の様に
手を動かす。
そして、壁山の技でもある『ザ·ウォール』を繰り出した。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
